「木綿のハンカチーフ」は、「心もよう」への返歌みたいな歌だと思っていた。”もう一度流行歌”の2016年5月28日の記事でこの歌が取り上げられているので、改めて歌詞を読んでみた。
(朝日新聞朝刊(大阪版)別刷り“be”2面 「木綿のハンカチーフ」)
都会へ出てゆく男と故郷で待つ女のやりとりが詩になっていて、華やかな都会で住むうちに男は「ぼくは帰れない」と詫びて終わる物語だ。「心もよう」とは状況が似ているだけだった。
状況が似ているといってもそれは勝手に主人公を男と想像しているだけで、女でも成り立つかもしれないから、比べるのは難しい。
シリーズ記事のこの回は1976年2月の曲を取り上げていて、読者のベスト15の3位が「木綿のハンカチーフ」だったわけだが、ほかにも添付の写真でごらんのとおりそうそうたる曲たち。そして・・・12位に「青空、ひとりきり」が居る。また今回も、あ、こんなとろに!と驚く。
「青空、ひとりきり」は1975年11月発売でB面が「Flight」。
(オフィシャル・サイトのDISCOGRAPHYを見ながら書いている。レコードジャケットの写真もあって、こんな手近に宝庫があった!)
久しくライブでは聴いていないけれど、”大好きグループ”のメンバーです。ジャズ・バージョンもありましたね。
新聞に戻ると「神田川」の回が1973年11月(心もよう)、今回のは76年2月だから2年3ヶ月後(青空、ひとりきり)。そして今日6月11日(土曜日)の特集は1973年5月「赤い風船」の回。読者のベスト15の2位が「夢の中へ」!
陽水が「初めてのヒットで、あちらからも、こちらからも、everywhere 自分の曲が聞こえた」と話しているのはこの頃なんですね(^O^)
(書くまでもないが「here,there and everywhere」The Beatles)
シングル「夢の中へ」1973年3月発売 B面「いつのまにか少女は」
ジャケットの写真を目を凝らして見ると「東宝映画『放課後』主題歌」と書いてありますね。
(後ろ姿、振り向いて微かに笑っている?サングラスなし)
そしてアルバム『氷の世界』発売が 1973年12月1日。いわゆる第一次陽水ブーム?さぞ忙しい日々だったことでしょう。オリコンのランキングを見てドキドキワクワクしてブームに乗りたかった。遅刻が残念です。
「木綿のハンカチーフ」は「心もよう」への返歌である、という”論文”(笑)を書こうとして失敗、今回は雑談に終わった。いつもか。
ところで「いつのまにか少女は」と「なごり雪」って同じような気持ちをうたってますよね?
(懲りないヤツー笑)
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