井上陽水コンサート2017“Good Luck"
釧路市民文化会館(北海道)
2017年5月30日(火)18:30開演 晴れ
この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
5月の別れ
映画に行こう
ワインレッドの心
女神
瞬き
休憩 15分
かんかん照り
Just Fit (2曲弾き語り with Imahori & Osada)
リバーサイド ホテル
つめたい部屋の世界地図
夜のバス
氷の世界
結詞
アンコール
アジアの純真
夢の中へ
招待状のないショー
21曲
ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun
晴れて暖かい釧路。コンサート帰りの空にバナナのような月が出ています。
手拍子、拍手、元気な掛け声。立ち見もあったとか。
釧路も「氷の世界」ツアー以来か。待たれているんですね、としみじみ思った。
帰りのタクシーの運転手さんは、中学生の時、釧路で陽水のライブを観たそうです。もじゃもじゃ頭で、話はほとんどしなかったと。傘がない の頃ですよねって。
今夜の締めくくりは、「招待状のないショー」!
場内大歓迎!立って見送るみなさんでした。
(6月2日追記)
釧路市民文化会館は煉瓦色のタイル張りの大きな建物。広い公園に面している。気持ちのいい春の日、公園はタンポポの花盛り。いつも暗くなってから来ていたからか、こんなにいい場所とは知らなかった。
通路のすぐ後ろ、一段あがった列で見通しがいい。同列のお仲間も最初から陽水コールと、いい感じ。
「Make-up Shadow」はどこでも人気。手拍子を合わせる人も。明るいですものね。
そしてご挨拶「札幌、北見と来て今日は北海道公演の最終日」に拍手。まさにその季節「5月の別れ」のあとは「映画に行こう」。今日こそこの曲?と思う。
椅子に掛けてからはブラタモリの曲ということでタモリさんとの話。同郷のタモリさんは「30歳位でのこのこやってきた」(笑)から「芸歴?ではぼくが長いが年齢では向こうが先輩」と。九州では”長幼の序”に厳しいということのようです。番組では一番だけ、でもそのチラリがいい、夜目遠目傘の内、阿波踊りまで特急で語り抜けて「女神」をフルコーラス。乗りのいい釧路のみなさんは手拍子もあり。
「今日は晴れてよかったなあと、しみじみ思う年齢となり、やむを得ず散歩もしています」みたいな話から、そのうち杖をついて来たり車椅子で来たりベッドで来たり(笑)。メロディのない詞だけだったり、声もださず心で唄ったり。聴くほうも、いいねえとか。と、話は次第にエスカレート。
いやいや聴くほうだって、そう心が通じるとは限らない。アンコールで舞台に、としましょう。
陽水「カニタベイコウ~♪」(心でうたう)
聞き手A「あら!クレイジーラブだわ、突き抜け感が相変わらずお元気だこと(涙)」B「あっHappy Birthday!陽水ったら私の誕生日覚えててくれたのね(涙)」心あるC「おっまだカニが好きなんだね。食欲があるのは元気な証拠。ありがたいなあ(涙)」という事態もあるかもしれない(笑)
真面目な話に戻ろう。休憩明けのアコースティック ギター 3人組。「45年前とかこういうスタイルで懐かしい。そのころの曲を」とまずは「かんかん照り」。
この曲もだが、二部の「冷たい部屋の~」「夜のバス」も同じアルバムにあるので、このツアーは『陽水2センチメンタル』の曲が聴けて嬉しいという人が多い。つまり家というか所属というかで記憶して語るわけです。けれど「Just Fit」や「ミスキャスト」はできてすぐ沢田さんちにあげてしまったから、ふびんな?気がしていた。
でも、いい曲、気に入る曲ができるのは、最後は好運というふうに陽水が再び言ったので思った。好運って、詞やメロディが降って来たのかもしれないけれど、沢田研二という歌い手のために創ったということがこの曲にとって好運なのかも。
というわけで、幸運にも前が手すりの席なので、遠慮なく身を乗り出して「Just Fit」を聴いたのであります。
もうあれから三日。あらためてその夜のメニューを眺める。こうやってその時の様子を感情を思い返すのもいいものです。『センチメンタル』派のみでなく誰にでも、勿論わたしにも贅沢な一夜だった。
思いがけない「招待状のないショー」が高みへと導いた夜。陽水は予想を裏切るけれど期待は裏切らない。
6月4日 (日) 富士市文化会館ロゼシアター (静岡県) 17:30開演
6月9日(金)岩手県民会館 (盛岡市) 18:30開演
6月11日(日) リンクステーション青森 (青森市) 17:30開演
6月12日(月) 大館市民文化会館 (秋田県) 18:30開演
6月16日(金)新潟県民会館 (新潟市)18:30開演
6月24日(土)三原市文化センター ポポロ (広島県) 17:30開演
6月25日 (日) 周南市文化会館(山口県) 17:30開演 (最終公演)
COMMENT
No Title
「陽水は予想を裏切るけれど期待は裏切らない」・・・うまい!
先日のソングス、玉置浩二さんのことば「うまく歌いたいから緊張する」「拍手がほしいから歌い続ける」だったかな?言っていました。
陽水もきっと・・・ですよね。
大御所と言われるようになった今でも、ライブではあれこれチャレンジ精神は失っていないのでは、と思えます。
最近は老人めいた?話題で笑いをとることも多々ありますが、まだまだですよね(笑)
釧路の「招待状のないショー」すばらしかっただろうなあ、と想像してます。
Re:
うまい?笑。
ありがとうございます。
陽水もきっと・・・だ思います、わたしも。
>チャレンジ精神
いいこと言ってくれますね。そう、まだまだ若いです。わたしはそのこころをも楽しませてもらっています。
「招待状のないショー」も加わって、次の参戦では何を望みます?贅沢に悩みましょう(笑)