想い出 ひとつ ふたつ
どなたかがネットにあげてくださっていて「笑っていいとも」に清志郎さんが出ているのを見た。いつだろうか。もう “ともだちのワッ ”というのはなくてデスクに電話もなくて、横のほうにアナウンサーがいる。
動画は清志郎さんがギターを弾き始めてからで、「立ったほうが」と立ち、じゃじゃーんと鳴らして「サントワマミー」とタモリさんに告げる。
左右に歩きながら、盛り上がってきたからかリフレインを客席に(歌って)という身振り。
聴いていて「うたってるよ」と指し示しながらタモリさんにいう。これで三語。歌いおわりデスクにつく、タモリさん「じゃあお友だちを…」客席お約束の「えーー!」に一回ギターを鳴らすが「じゃあ紹介しちゃおっかな」四語、「カールスモーキー」と紹介して五語。
無口なひと、と陽水も言っていたが、トークは本当に苦手っぽくて、だからかいつもギターと共に現れる。この日の前後がわからないが、喋ったのは全部でも十語ぐらいではないだろうか。
それにひきかえ陽水の「コーヒー・ルンバ」トークは、みんな面白がって聞いた。前回書いた、BBSがあった頃です。アルバム『UNITED COVER』の曲ですから。もう17、8年も前!ここ数年「MCも面白い」と評される萌芽はこの辺にあったのか(笑)
陽水は“いいとも”が終わる直前もテレフォンショッキングに出演して、「タモリに贈る歌」を作ってきてうたった。
“なが〜いじかんがすぎました“
と始まるこの曲には、ほろっとしたものです。タモリさんも「いい歌だ」と感謝の面持ち。
言葉が歌になる
星までが夜に舞う
あの歌が僕の心に残る
清志郎さんが描いた陽水の笑顔のデッサンを観たことがある。「陽水はときとしてよく笑う」と添え書きしてあった。
もっとこちらに居て、笑顔をたくさん見て描いてほしかったです。
清志郎さんのPARCO(だったか)のイベントに陽水が出たように、50周年にはゲストで来てくれればいいのに。
そうして「帰れない二人」がどうやってできたのか、二人でとことん話し合って思い出してください。清志郎さんのDNAはミュージシャンたちに受け継がれてるのはわかっています。でも、でも。
実はわたしは「あ〜あああ〜」というフレーズを提出したズルいのは陽水のほうではないかと思っているのですけどね(笑)
Good Night さよなら Good Night
眠りに さそわれ
(文中の詩は、井上陽水「眠りにさそわれ」《二色の独楽》から拝借しています)
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