想い出 ひとつ ふたつ
正確には「井上陽水CONCERT TOUR ‘94 永遠のシュール」。1994年10/30千葉から12/26札幌まで。12/14、15の武道館含む25公演。
(ほほう、年末まであったんですね。別にイミはないですが笑)
tourとして特に記憶に遺っているというわけではなく、このtour の内容を知りたいという方がおられて、行ったかも、と調べてみた。
例によって『井上陽水FILE FROM 1969』を開いて、上記の日程がわかった。武道館に行ったっけ?とその年の手帖を探し出してみたら、ある日の演奏された曲目が書いてあった。知りたいという方のために書いておく。
1994年11月22日火曜日 群馬県民会館
本編 最初 つめたい部屋の世界地図 ラスト 最後のニュース
(順不同) 帰れない二人、真珠、移動電話、カミナリと風、Make-up Shadow 、カナリア、とまどうペリカン、ワインレッドの心、いつのまにか少女は、氷の世界、バレリーナ、ミスコンテスト、5月の別れ、11-イレブン-、恋の神楽坂、(知らない歌1曲か2曲 ハンサムボーイあたりかなんて書いてる^ ^)
アンコール (順不同) いっそセレナーデ、少年時代、結詞
ミュージシャンについてはメモなし。
コンサートについての記憶はまったくない(残念)
12月14日の武道館については、アンコールだけ書いてある。
心もよう 帰れない二人 結詞
以下はまったく個人的な想い出です。
群馬県民会館は前橋市にある。首都圏からは新幹線の高崎で在来線に乗り換えて行く。県庁所在地で、広々した町だった。
当時は東京の郊外、ほぼ神奈川県な地域に住んでいて勤務先も横浜市、有給休暇を使って行った。多分横浜や大宮のチケットが取れなかったのだろう。
初の遠征だった。だからこの日のことはよく憶えている。駅で地図をもらって街を歩いた。
たぶん天気のよい秋の日、川に沿って樹々や花が植えられ詩碑のある遊歩道を行き、脇にあった萩原朔太郎記念館?に寄った。ギターやマンドリン、蓄音機などが書斎にあって、明治から大正の文化人の生活を垣間見たり。
少し迷って会場に着く。続々と人々がホールに入って行く。立ち止まって眺めているとダフ屋さんが寄って来て「チケットあるよ」「ありますから」「おねーさんも東京から? 」なんてやりとりをする。当時はまだリアルなダフ屋さんがいて出張して来てたんですね。
いつかは海の底に
流れのない世界に
よこたわる 心ゆくまで 静かに
コンサートの内容は忘れているけれど、知らない街でのんびり過ごして陽水を聴いた一日は素敵だった。ささやかな解放感もあったのかもしれない。
その夜は駅まで歩いて電車を乗り継いで家に帰った。
Good Night さよなら Good Night
眠りに さそわれ
(文中の詩は、井上陽水「眠りにさそわれ」《二色の独楽》から拝借しています)
COMMENT
No Title
『永遠のシュールツアー』
私は11月の神戸国際と12月の大阪フェスに。
バンドは山木さん、今さん、浦田さん、管野よう子さん
名前は忘れたけど外国人アーティストが二人。
大阪ではクリスマス前だったので、お二人のうちどちらかに、歌詞を書いてもらったと言って、白い紙を広げて
「ホワイトクリスマス」を歌ってくれたと記憶しています。
翌年神戸の地震があって、神戸国際はつぶれてしまって、テレビのニュースで三宮が映って、ショックを受けたのを思い出しました。
メモをする習慣がないので、メモをしても、どこにやったか忘れるし、最近ではメモしたこと自体を忘れてしまう。こうして話題になると少し思い出せました。
Re:
お久しぶりです。
コメントありがとうございます!さすがの記憶力!
阪神淡路大震災の前の年でしたか。
神戸国際会館が新しくてきれいだと思ったら、建て替えた姿なんですね。
書いてもらった紙を広げて「ホワイトクリスマス」って!
見たかったです(^^)
No Title
外国人アーティストは
「恋の神楽坂」と「目が覚めたら」のアレンジをしている Grant Mitchell が Keyboards
John Giblin が Bass でした。
管野よう子さんと二人のKeyboards 。
浦田恵司さんがシンセ。
当時小学生だった息子が
「知らない曲が2曲あった」と言ったうちの
1曲が「ホワイトクリスマス」
おなかの中から、陽水を聴いて育ったから、小学生なのに陽水の曲はみんな知ってました。
もう1曲は陽水の曲だったと思うけど、何だったかは覚えていません。うちでかけていなかった曲だからアルバムに入っていない曲??
『永遠のシュール』からは、「Queen」は歌わなかったですよね。
Re:
詳しくありがとうございます!
そうですねわたしの不確かなメモにもQueenはないです。
キーボード2機にシンセも?最近で思うと変わった編成ですね。
武道館セットリスト
Re:
こんばんは
1994年武道館のセットリストと想い出を知らせていただいてありがとうございます!
探し出してくださったのですね。ありがたいです。若いファンの方も喜ばれることでしょう。
セットリストを何度も読み返して、ライブを想像しています。読む度に「氷の世界」の順番早い!と思い、「ストイック」に、えっ! と反応して…笑。アンコールは一人で先に出たのでしょうね。
大江健三郎のノーベル賞の年。
おっしゃるとおり敏感なアンテナの持ち主ですよね。そしてひとひねりして言葉や歌に反映して。そのエピソード、「あ、あのことか」と頷くみなさんが見えるようです(自分も居たかもしれないのに忘却、笑)
九段会館も羨ましいです。閉鎖されていずれ解体らしいですから。
思いがけずこうして想い出を伺って、嬉しいです。ありがとうございます。
来年の春ですか…遠いです。
『ガイドのいない夜』の「とまどうペリカン」
セットリストにあった「とまどうペリカン」について、「演奏実績があったんですね!」という指摘をくださった方があって、それでわたしも気がついて『ガイドのいない夜』を聴いてみました。ドラムで始まるイントロ、パーカッションの多用、ラテンふう(でしょうか?)のリズム。たしかに、ライブで聴いたことがあるとしても一、二回?
最近でもよく聴くのは、オリジナルに近いピアノが主のアレンジかと思います。(こちらが好きです(^.^))
でも、ガイドの…CDで聴くこの曲は気持ちよさそうにうたう陽水の声に聞き惚れてしまいます。
なお、
MCの位置も書いてくださっているので、ご挨拶の前の「氷の世界」なんですね!とも驚いています。
「ペリカン」について
この日のこの曲の演奏については正直記憶がないのですが、私のメモに「クラブ風」とあるのでそう判断しました。「とまどうペリカン」は「ガイドのいない夜」の中でも一番収録に苦労した曲だそうで、陽水はバンドに「深海クラブ風(深海レストラン風?)の感じで」と指示を出して、何度もテイクを重ねてやっと完成したとインタビュー記事で答えていました。印象的な(敢えて抑えた)ギターも確か今さんだったと思うし…。いずれにしても私もこのツアー以外で「ガイドのいない夜」バージョンの「ペリカン」は聴いたことがありません(たぶん)。それから「カナリア」がどうだったか記録にありません。最近は「ガイドのいない夜」バージョンが多いですが、この時もそうだったかもしれません。「カナリア」は新旧どちらのバージョンもいいですね。まさに「一粒で二度おいしい」曲です。(ちなみに「Just Fit」はアルバムにいれない予定だったのが、若いスタッフの「あの曲外しちゃうんですか…」の声で復活したとか。私も「そんなことしたらもったいない!」と思いました。)ライブ3曲目の「氷の世界」のメモにはわざわざ「ハモニカなし」と書いてあります。当時は珍しいことだったのでしょうね。
この間「春を待ちましょう」と書いたのは、もちろん「新春」のことで、新年早々陽水が動き出すことを願っております。それでは!
Re:ペリカンについて
そうなんですか。「深海のクラブ風」ってどんなんや!といいたくなります、笑。でも、ガイドのいないCDで聴いていると、上手なふたりの踊り手が深海魚のように踊り交わす姿が見える気もしてきます。
わたしも一度ぐらい、音の多い ペリカン だなあ と思って聴いた気がしますが確かではない。やはり実演回数は少ないのですね。だから研究熱心な若い方が、チェックを入れたのでしょう。
Jast FIt が入って本当によかった。もったいない!ですよね。なければ今も家なき子状態で、コンサート会場の白パネルに書いてもらうアルバムがありませんもの、笑。
「一流のミュージシャンには一流のファンがいる」と若いファンの方が思われたそうです。わたしもそう思います。
とまどうみかんさん、プールに泳ぐ左門さん、ありがとうございます。
そしてお優しい訂正に感謝。「春」は新春なんですね(^^)
お察しのとおり、こうして以前の曲を聴いたり、画像を観たりしていると、ライブが待ち遠しくなって…こんなつもりではなかったのですけどね、笑。