窓の外では救急車
きっと誰かがふざけて
電話してるんじゃないかな
熱中症 熱中症
(ふざけてすみません)
「かんかん照り」 『陽水2 センチメンタル』1972年12月
台風遠ざかり真っ青な空の今朝
聴きたいというより、つい思い浮かべてしまう曲。
♪帽子を忘れた子供が道で
♪直射日光にやられて死んだ
コメントにこの歌詞を、こう書いていただいています。
“今を予言しているような歌詞で、ちょっと背筋が寒くなります”
なるほど!
50年以上後の今を予言。
当時、なんて大袈裟な、と思った歌でした。
麦わら帽子に自転車で田んぼ道を走れば風涼しく
北側の廊下で昼寝をしたり
井戸の水は冷たかったし
・・あれれ、これって50年よりもっともっと昔の思い出
♪いやな夏が、夏が走る
♪あつい夏が、夏が走る
お願い
今あなたが聴きたい井上陽水の曲をコメントしてください。
お許しがあればコピーして上に書かせていただきたいのです。もちろん、コメント限定でもありがたいです。その場合は上記のように一部分引用させてください。
曲は季節には関係なくということで。
どうかよろしくお願いします。
お詫び 『陽水2センチメンタル』のリリース年を大幅に間違えていたので訂正しました。50年以上経っています。なんと阿呆なミスでしょうか。穴があったら入りたいです。ってこれも相当古いです。
COMMENT
奥田民生さんの著書が
情報を一つ。
奥田民生さんの10年ぶりの著書
「59-60 奥田民生の仕事/友達/遊びと金/健康/メンタル」が、
10月にダイヤモンド社より刊行されます。
井上陽水ら先輩アーティストとのエピソードも明かされるようです。
Re:奥田民生さんの新刊
こんにちは
情報ありがとうございます!
奥田民生 新刊 と検索してみたら、ダイヤモンド社のPRサイトに詳しい情報がありました。
興味深いです。絶対読みます。
タイトル「ごじゅうろくじゅうと」読むんですね。
民生さんが以前にも本を出しておられるのは知りませんでした。以前のものも読んでみたいです。
違うことも揶揄している?
1971年ころ。
県道のアスファルトが解けて轍ができ、
かげろうが毎日揺らぎ、入道雲。
「夕立」も連日のように。
確かに何人かが死亡し、ニュースになりました。
LP発売時期から、その事象をなぞっている方が
しっくりな気も。
浜田省吾「明日なき世代」にあるように
「桜三月散歩道 赤塚バージョン」にあるように。
'69年夏 '70年安保闘争をオマージュしているのか。
街に出れば革命 で
路上に燃え上がる幾つもの幻影(ゆめ)を見た
嫌な夏が走る(奔る)
のは熱さ(暑さ)だけでないはず。
'69安保闘争 広島では機動隊と学生革命運動派が
激しくぶつかり、火炎瓶がいくつも炎上した…。
ちょっと替えてみました
見知らぬ国へ
ひとりで 船の旅がいい
誰かに似てるのは 空の迷い雲
何も考えず 遠くを見るだけ
やさしさがこわれた 海の色は
たとえようもなくて悲しい
汽笛をならして すれちがう船
こんにちはの後は すぐにさようなら
水平線のかなたにあるだろう?
僕の行く国が
冬の寒い日にストーブもない
部屋で凍えながら
そう、氷の世界につながる
悶々とした時期のものかな。
出遭ってすぐに失恋…。
どこかに往ってしまいたいと。
この当時は、暮れになると、本屋さんで
日本地図か世界地図の来年のカレンダーポスターを
配布したものです
夏の対極のタイトルでありながら、南国を
思わせる風情が…
かんかん照り
はたして夏の曲なのか
陽水流のひねりかなぁと深読み
そりゃ 真夏のくそ暑い日に南国の
さわやかな曲なんて そう簡単にゃ
書こうと思っても書けないですよね。
(本人コメント)
Re:暑い夏
そんな暑い年だったんですか!すっかり忘れています。熱中症という言葉はなかったけれど“日射病”はありましたね。
反戦フォークは深読みですね。わたしには難しいです。時代的にはベ平連でしょうか。新宿駅前で大きな集会があったのでしたね。陽水は
「中にいましたから」
とインタビューかライブのトークかで聞きました。
社会を直接うたわなくても時代の中にいて取り込んでいる。そう思います。
「冷たい部屋の世界地図」
歌詞全部を提示される意味がわかりません。全文は避けてくださいね。わたしも好きな曲ですが。
白いカーネーション
特に顕著なのは、
アルバム「断絶」
・限りない欲望:僕はやがて年を取り 死んでいく
・傘がない:都会では自殺する
アルバム「陽水Ⅱセンチメンタル」
・東へ西へ:床に倒れた老婆が笑う
・たいくつ:アリが死んでいる
・かんかん照り:直射日光にやられて死んだ
アルバム「氷の世界」
ヒットして、Rock & Pop色の強いアルバムでも。
・氷の世界:人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな
・自己嫌悪:これはもう歌詞全体がドキッとしてしまう
・桜三月散歩道:僕が狂い始めるのは3月
・桜三月散歩道:町へ行けば人が死ぬ
まだポリドール時代は「二色の独楽」が続くんですが、長くなるのも、なのでこの辺で。
あと「ひとり」「独り」という孤独の言葉もよく出て来ますね。
これらの心臓に良くないであろう曲を受け入れた、ディレクターの多賀さんも懐深い人だったのでしょうね。
それでも「たまには明るい曲持ってきて」なんて言われて、「夢の中へ」「Happy Birthday」などあるんでしょうね。
ずいぶん時間が経ってからの話ですが、この方が下記のように思ったそうです。平井夏美さん。
縁があって荻野目洋子さんの「ギャラリー」を作った後、陽水さんから「私のアルバムも一緒にやりませんか」のオファー。
快諾の後、「陽水さんにあえて足りないもの、ポジティブじゃないか?と。」
その結果「だから僕との共作は全部メジャーコードなんです。」
そこで、ま、「ハンサムボーイ」や「Under the Sun」あたりのPopな感じではなくて、初期のポリドール時代ぐらいで何がいいかなー、と。
メジャーコードで「夢の中へ」以外で、みんなが歌えそうな曲。
ありました。
「白いカーネーション」
ギターで音拾いましたがコードはFメジャーですね。
失礼な言い方ですが、あの時代の陽水さんにこんなかわいい曲。
歌詞も小学生からお年寄りまで歌ってもらっても抵抗がない。
「しおれる」がお年寄りに若干?ぐらいかな。
でも確かにどんな花もしおれるし、その花も「私の胸にいつまでも」と柔らかい。
ドキッと刺さるような詞や、解釈が必要になるような詞がない。
メロディーもあの頃の陽水さんの超ハイトーンではなく、老若男女みんな歌える音で収まっている。編曲も最初ピアノ1本で、アコースティックギターやベース、ドラムが入ってくるが、ピアノ1本でも十分。
この曲、どこかで探されてCMなんか使ってくれないかな?
知らない人は、皆びっくりすると思う「え!これ陽水の曲?」
小学校の教科書は「少年時代」もいいんだけど、歌詞もわかりやすく皆で歌いやすい「白いカーネーション」がいいと思うようになりましたね。
では、おやすみなさい。
RE:白いカーネーション
ありがとうございます!
今聴きたい井上陽水としてアップさせて頂いていいでしょうか?
いくらか短くするかもしれませんが。
遅くなってすみませんでした。
RE: 白いカーネーション
白いカーネーション、嬉しいです。
恐縮ですが取り上げていただいて。
とても。本当に素直な歌なんですよね。シュールさや暗さもない。ギターで弾き語りしてもいいけど、小学校でピアノ一本で凛と背伸びして歌えるように作ったような。
氷の世界あたりは、井上陽水を聴くなんて不良行為だった?信じられない。この曲はもちろん、人生の真髄を突くような曲ばかり。
この曲から私は、「決められたリズム」に行ってしまうんですよね。
あ、あまり書くとさきさんが書きづらくなるといけないから、
さきさんの文章を楽しみにしながら。
では、さきさんんがお書きになったらまた、登場するかもしれません。
皆さんも、お元気で。