今日も井上陽水(忍)

井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。

   

「白いカーネーション」今聴きたい井上陽水

(投稿していただきました)

陽水さんの、氷の世界までの曲は、やはり多くの人が暗く感じたり、曲が一見明るくても、ドキッとする(心臓に良くない?)ような歌詞が入っていたりする。


特に顕著なのは、

アルバム「断絶」
・限りない欲望:僕はやがて年を取り 死んでいく
・傘がない:都会では自殺する
アルバム「陽水Ⅱセンチメンタル」
・東へ西へ:床に倒れた老婆が笑う
・たいくつ:アリが死んでいる
・かんかん照り:直射日光にやられて死んだ
アルバム「氷の世界」 
ヒットして、Rock & Pop色の強いアルバムでも。
・氷の世界:人を傷つけたいな 誰か傷つけたいな
・自己嫌悪:これはもう歌詞全体がドキッとしてしまう
・桜三月散歩道:僕が狂い始めるのは3月
・桜三月散歩道:町へ行けば人が死ぬ

まだポリドール時代は「二色の独楽」が続くんですが、長くなるのも、なのでこの辺で。
あと「ひとり」「独り」という孤独の言葉もよく出て来ますね。


(陽水自身も“不吉な曲ばかり”と言っていますよね。禍いの多い昨今に、もっと明るい曲をと探してくださったのでしょう)

ありました!

ポリドール時代ぐらいで、メジャーコードで「夢の中へ」以外で、みんなが歌えそうな曲。

「白いカーネーション」

失礼な言い方ですが、あの時代の陽水さんにこんなかわいい曲。
歌詞も小学生からお年寄りまで歌ってもらっても抵抗がない。
「しおれる」がお年寄りに若干?ぐらいかな。
でも確かにどんな花もしおれるし、その花も「私の胸にいつまでも」と柔らかい。
ドキッと刺さるような詞や、解釈が必要になるような詞がない。
メロディーもあの頃の陽水さんの超ハイトーンではなく、老若男女みんな歌える音で収まっている。編曲も最初ピアノ1本で、アコースティックギターやベース、ドラムが入ってくるが、ピアノ1本でも十分。

この曲、どこかで探されてCMなんか使ってくれないかな?
知らない人は、皆びっくりすると思う「え!これ陽水の曲?」

小学校の教科書は「少年時代」もいいんだけど、歌詞もわかりやすく皆で歌いやすい「白いカーネーション」がいいと思うようになりましたね。

skkmtshr様より

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意外な選曲ですよね。でも聴いて納得します。“皆で歌いやすい”曲ってなかなかないです。

つい忘れがちな小さな曲、わたしがこの曲に気がついたのは、映画「かもめ食堂」を見たときでした。

2006年3月公開の「かもめ食堂」で、主人公の小林聡美さんがプールで泳ぎながらこの曲を歌うシーンがあったのです。泳ぎに合わせてゆっくりと。とても良いシーン、良い歌でした。
映画のラストの曲は「クレイジー ラブ」(こちらは憶えていないんですが)

井上陽水コンサート2006 で何回かこの曲を聴きました。
ある会場での陽水のコメント

「言いたいことはわかります」(どういう意味でしょうね)
「うたってみたらよかった」

skkmtshrさんはこうも書いておられます。

この曲から「決められたリズムにつながる」

わたしも全く同感です。

(追記)
上に書いた陽水のことば「言いたいことはわかります」が気になっています。
この詩の言いたいこと、という意味ならば、、何を言いたいのでしょう?

花の中では白いカーネーションが一番好き 

と言いたいだけでしょうか?

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白いカーネーション

  • by さき
  • 2024/09/20(Fri)19:20
  • Edit
skkmtshrさま

ありがとうございます。

しかし、陽水の“初期の名曲”たちを「心臓によくない?」と一刀両断の勇気に感心しました。覚悟の上ですか?
なんて、冗談ですが。

そして選ばれるのが小さなこの曲。

陽水が「ぞうさん」を歌って
「そうか と思うようになった」と言ってたことを思い出しました。



カーネーションの謎

  • by さき
  • 2024/09/21(Sat)00:21
  • Edit
本文に付けたして書きましたが、、やはり陽水の詩には謎があります。
まず、白いカーネーションは母の日に、亡くなった母へ贈るという習慣を踏まえてうたっているかどうかで意味は変わります。

このブログの前身に、センチメンタル2で初めてこの歌を聴いた時の感想がありました。

2005年11月。初めて聴いた19年前のわたしは、「お花」といい「私」といっているから歌っているのは若い女の子?と書いています。
尚、白の意味は単に白が好きと思いたいとも。

謎は謎のまま
お休みなさい。

心臓によくない?

  • by skkmtshr
  • 2024/09/29(Sun)07:55
  • Edit
「心臓によくない?」

半分冗談ですけど。

これは、陽水ファンではおそらくないであろう「普通の感覚で生きている人」にとっては、でしょうかね。

「死」「狂」「孤独」という意味の単語を、あれだけ散りばめてスターへの階段を登った、日本のシンガソングライターは陽水さんだけかなーと。唯一無二の存在ですね。

時代が変わったのか、スターになるには明るい曲調と歌詞が必須になったように思います。
'60, '70は米英なども含め、ディランやサイモン&ガーファンクル、クイーン、日本の歌謡曲もフォークロックも、もう指が何十本あっても数えられないほど、曲の良さはもちろん、人生や社会を考えせられるソングライターやバンドが沢山ありましたね。

夢や希望や恋愛だったりもいいのですが、人生だったり社会だったり、そこから感じる個人の悩みや慟哭を感じさせる歌詞を書いて有名になった、という人は最近特に日本では聞かないのです。米津玄師はどうなんですかね。奥田民生は時々「おっ」と思うことはあります。でも師匠の領域まではまだまだ、かな?

陽水ファンにとって、普通の人には「心臓によくない?」のは、特にコアなファンにとっては「これぞ」陽水の歌詞でしょうか。私は普通に受け入れてますね。心臓大丈夫です。

陽水さん、手が大きいね

  • by skkmtshr
  • 2024/09/29(Sun)08:33
  • Edit
思い出話と、歌詞ではなく音楽的な話を少し。

陽水さんのギターの弾き方は独特です。

一つ紹介すると、フツーの手の大きさの人でギターを習うと、ギター始めた人がよく躓いて、そこで辞めてしまう「F」というコードが出ます。

ギターには6本の弦がありますが、当然人間の指は最大5本しかないので、6本の弦を抑える必要が出たら、何か工夫しなくてはいけない。

さらに、単純に6本を1つの指でなんとか抑えても、他の別の位置のフレット(ギターでは細長い"ネック"を、縦棒で切って、ある音階を出すのに抑える位置を示すもの)も抑えなくてはいけないので、親指中指薬指小指は別のフレットを抑えに行くわけです。

そこで、いわゆる「セーハ」を使った「バレーコード」が出てくるわけです。6本の弦を人差し指で縦に抑えて、その上の(サウンドホール側)フレットを残った中指薬指小指で抑えるわけです。親指はギターの後ろ側に行きます。

ギターを少しでもやったことがない人には、難しさが伝わりづらいので恐縮ですが、

中指薬指小指と人差し指で6本弦を押さえる力、ギターの後ろから押さえる親指の力。

これら5本の指の力の入れ具合のバランスが最初は難しく、弦の音がほぼ鳴らなかったり、どうにもビビってしまい、結果ギターを脱落する人も。

ただ、ここが陽水さん、独特で、たとえば上記の「F」のコードを抑えるところで「セーハ」を使わないことが結構あるのです。

さて、よく陽水さんはどうしているか?

陽水さん手が大きいんです。フツーならセーハするところを、後ろに行くはずの親指をギターのネックの後ろから前に回して、ネックの上側の低音の弦を押さえに行く。左手でギターのネックを握るような感じの押さえ方です。

僕は勝手に「陽水さん流コード押え法」と呼んでいるのですが、ギターをやる僕はなんとかできるコードもあるのですが、大概、音がビビってできません。画像を見ると陽水さん、最大ギターのネックの上から2本の弦を親指で抑えているようです。

「氷の世界」でよくやっているので、気になった方はどこかで画像を見られると。あれでビビったりしないのは驚きです。
僕は基本セーハでバレーコードです。

もちろん、プロですから普通の少しギターやる人よりはちゃんとセーハを使って弾けます。Sparkling Blueの武道館で客席のリクエストに応えた「Tokyo」を、画像で見たときはセーハ使いまくってましたね。曲でしばらくセーハが連続するのですが、ビビったりすることは全くなく綺麗な音でした。

さて、ここから思い出話。

陽水さんの特集で伊集院静さんがTVにコメントを寄せて出られました。

伊集院さんの語り口を思い出しながら......

「あのね.......珍しいことにね、僕が"陽水さん、手大きいね"って言ったのね。  そしたらね、彼珍しいことにね"手には自信があるのよ"って言ったのね。  あの手でね、  小さなギターを弾いてね  凄いなって思ったのを覚えてるね。」

実際に、陽水さんの手のひらを見てみないとわからないところはありますが、手がかなり大きいのではないかと思います。

たわいもない話でした。

ギター用語が出てきますが、不明点はご興味あれば、ネットで探して、陽水さんのギター弾いてる動画を見ると、「あ、skkmtshrが言ってたように陽水さん手が大きいんだろうな」と思ってもらえるかと思います。

玉置浩二さんや奥田民生さんなど、タッグで一緒にギター弾いてるところを見ると、あ、押さえ方違う、ってわかりやすいですよ。

ギターのことなど

  • by さき
  • 2024/10/06(Sun)22:35
  • Edit
陽水とギターの詳しいお話をありがとうございます!

陽水ファンにはギターに詳しい方も沢山いるはず。興味深く読まれたことと思います。

わたしはギターに触ったこともないのですが、こんなことを思い出しました。

地元のホールでライブがあったときのこと。折角なのでチケットを2枚買ったら、むこ殿が行きたいと言ってくれました。昔ギター少年の清志郎さんファンです。

終わって尋ねると
「ギター意外と上手いんですね。ストロークが強い!」との返事。

手が大きいから、強く抑えられてるから、強く弾けるのかな?
と、ご説明を読んで思い出しました。
幼稚な理解でお恥ずかしいです。

「手には自信があるのよ」

伊集院さんとそんなやりとりが!初耳です。

skkmtshrさん音楽のプロの方なんですか!
こんな素人の場にありがとうございます♪
とっても陽水ファンなんですよね。嬉しいです。


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