井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。
井上陽水 氷の世界ツアー2014
相模女子大学グリーンホール 神奈川県相模原市
2014年6月13日(金) 18:30開演 晴
01.Love (John Lennon) 1970
02.感謝知らずの女 「断絶」1972
03.水瓶座の夜 「UNDER THE SUN」1993
04.あかずの踏切り 「氷の世界」1973
05.はじまり ↓
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう 同 B面
12.待ちぼうけ ↓
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル 「LION &PELICAN」1982
18.ジェニー My love 「スニーカー ダンサー」1979
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」1982
20. 海へ来なさい 「スニーカーダンサー」1979
アンコール
21.嘘つきダイヤモンド 「嘘つきダイヤモンド」 1995(single)
22..夢の中へ 「夢の中へ」1973(single)
23.少年時代 「ハンサムボーイ」1990
24.眠りにさそわれ 「二色の独楽」1974
Piano & keyboards:小島良喜 Chorus & Synthsizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
Bass:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:今堀恒雄 Guitar:長田進
ここは元地元の馴染みのホール。少しの間に名前が変わっていたが。油断していてやっと手にしたチケットは2階最後列。こういう席は思い出に残る。 負け惜しみでなく実際そういうことになった。続きは明日。
(2014年6月15日記) 地元最高列で立つ快感の巻 (引用はすべて不正確です)
公演は熱烈な拍手で始まったが、なぜか賑やかさがない。わたしの席まで聞こえなかったのかもしれないが。熱かった高知とはうって変った会場に途中で陽水から「こんなことを言うのはまとはずれですが、みなさんお静かですね」と言われてしまった。東京から神奈川からあるいは遠くから集まった今日の聴衆はたぶんシャイなんです。静かに耳を傾ける緊張で場内が張り詰めている。
そんな空気にめげず(笑い)というか応えるように、すっきりとまとまったMCをはさみつつLiveは進む。
○○も△△も何もなかった40年前。ロンドン録音。飛行機はアンカレッジ経由で、窓から白人の労働者を見て驚いたなどなど。このツアーももう18回目、陽水も回を重ねることで思い出も細部にわたるのだろう。そうやってわたしたちをそのころに連れて行ってくれる。
『氷の世界』の最初の3曲終わって、「この3曲はつながっていて。一生懸命つないだんでしょうね」。
歌番組で”次の2曲はメドレーで”ってよく聞くけれど、アルバムでこの方法を採用するのは新たな挑戦だったらしい。技術的にもテープの時代ですものね。
メドレーなので曲間の休止がないが、それでも「帰れない二人」のイントロに拍手が湧く。
いまではこの単純さがいいというワルツの「チエちゃん」と「氷の世界」を挟んで、椅子に座っての「白い一日」が始まるとやはり拍手。その2曲とB面最初の「心もよう」を加えての3曲は、どの会場でも拍手で迎えられる。差し詰め人気ベスト3かとわたしは思っている。
なければアルバムが成り立たない「氷の世界」だが、先輩たちの好きな曲ベスト3には入ってこない。思うにペットにするには大きすぎるのか。大きさも正体もはっきりわからない魔物のようだ。
アンドレカンドレとRCサクセション話が楽しい「まちぼうけ」、セリフが入る「桜三月・・・」、当時人気者だったと「Fun」、モデルは父方のおばさんと「小春おばさん」と続いて「おやすみ」へ。
陽水が「お疲れ様でした」と言ってくれるように、「氷の世界」13曲で少々疲れた身に続く3曲はありがたい。解放されるものね。
「愛されてばかりいると」の前、
「バブル時代の女性に向けた曲・・・なのだけれど、でも自分に向かってくることもある。こんなに(と手を添えて)みなさんに、そしてバンドのメンバーに愛されてていいのか自分みたいな・・・」
と言いかけたが「いい話してるなー」とあとは濁して曲に行く。でもわたしも思ってましたよ。ご自分こそ愛されてばかりじゃないですか?と。
トップバッターに返り咲いた「Love」アンコールの「嘘つきダイヤモンド」は都会的な選曲か。「嘘つき・・・」とてもうれしい。心がざわざわする。見渡すと立っている人もあるが、うーんこの場所で・・とうじうじしているうちに「夢の中へ」で隣の女性がすっくと立つ。もちろん同調する。結局2階の最後列みんな立っていた。後ろは壁だから気遣いはいらないし、前のほうより安全だ。眺めもいい。
幸い列の端なのでみなさんが座った2曲も最後まで立って聴いた。闇の中で会場をそしてステージを見渡すと、世界を征服した気分。でも椅子にしがみついて。
(2014年6月25日追記)
「で、ライブはどうだったの?」H先輩からこんな質問。というよりお叱りか。たしかにMCと個人的な体験しか書いてないかも。
地元ではあまり客観的に聴けない。客席の反応にも責任を感じる、みたいな。でももうこの土地を離れたせいか、心静かに聴いた。
それら個人的な状況を引いても、この日のライブは素晴らしかった。このホールで聴いたうちで一番ではないだろうか。静かな意気込みがひしひしと伝わるようで、うたう心が近く感じられて、その音の中に身を浸していた。
井上陽水オフィシャルサイト
『井上陽水ドキュメント「氷の世界」40年』 NHKBSプレミアムで2013年12月28日に放送
オフシャルサイトの12月21日付のお知らせ
「氷の世界 40th Anniversary Sprcial Edition CD & DVD」
井上陽水うたのことば
次回以降 (東へ西へ ですね)
6月14日(土) ベイシア文化ホール 群馬県前橋市 開演 午後5時30分
6月26日(木) 市民会館崇城大学ホール 熊本県熊本市 開演 午後6時30分
6月28日(土) 福岡サンパレスホテル&ホール 福岡県福岡市 開演 午後6時00分
6月29日(日) 長崎ブリックホール 長崎県長崎市 開演 午後6時00分
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