井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。
この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
手引きのようなもの
映画に行こう
ワインレッドの心
女神
瞬き
休憩 15分
かんかん照り
Just Fit (2曲弾き語り with Imahori & Osada)
リバーサイド ホテル
つめたい部屋の世界地図
夜のバス
結詞
氷の世界
海へ来なさい
アンコール
アジアの純真
夢の中へ
夏の終りのハーモニー
22曲
ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun
今朝は渋々家を出た。大阪でのくしゃみはPMなんとかのせいではなく、風邪の始まりだったみたいで。高松ライブに誰か 行ってもらいたくても、二階の後方では尻込みするだろうし、時間もない。そうなると,一粒のご飯もゴミにはできない昔気質の田舎者のわたし、熱が上がらなかったら行ってしまえと、薬を飲んで一日過ごして今朝になったわけです。
結果を言えば、陽水の治癒効果で、機嫌上々で日帰りミッションを完遂したところです。
まあ居眠りしてもいいからと思って いたが、とんでもない。「手引きのようなもの」のような曲は諭されるようでつい反抗する性格だが、その曲でさえ今日は素直にさとされてうなづいていた。そしてまた、今日こそ「映画に行こう」だよねと決めたのに…。
曲目は上でご覧のとおりだが、復活「夜のバス」で喜んだところへコーラスで始まる「結詞」が素晴らしくて、それに一拍二拍おいて始まる「氷の世界」がもう、待ってました!って感じになっている。どうして?どういうマジック?
「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」
「氷の世界」が始まると一階でさっと立った大勢の人々を見て、そういわれたような気がした。この言葉は昨夜読んでいた本に出てきた言葉で陽水には関係はないが、あまりにぴったりなタイミングなので引用させていただく。
村上春樹に川上未映子が主として新作長編について長いインタビューをしている「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社)という本です。村上氏の小説は脈絡のない話になるのになぜ読者がついてくるのかという話で、村上氏は作家(僕)と読者が「信用取引として成り立っているから」「決して読者を悪いようにはしなかったから」と答え、川上氏が『「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」と(笑)』と言い換えている場面があるのです。
陽水とこうして集まっている観客もそういう信頼関係が成り立っているのですね。そして今日も「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」という証しのコンサートを経験したのでした。
(5月22日追記)