忍者ブログ

今日も井上陽水(忍)

井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。

   

井上陽水コンサート2017富士

井上陽水コンサート2017“Good Luck!”
富士市文化会館ロゼシアター (静岡県)
2017年6月4日(日)17:30開演 晴れ

この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
自然に飾られて
飾りじゃないのよ 涙は
ワインレッドの心
女神
瞬き

休憩 15分

かんかん照り
Just Fit (弾き語り with Imahori & Osada)

リバーサイド ホテル
つめたい部屋の世界地図
嘘つきダイヤモンド
愛されてばかりいると
氷の世界
海へ来なさい

アンコール

渚にまつわるエトセトラ
夢の中へ
夏の終りのハーモニー


ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun


(終演 20時10分頃)


富士のロックな夜

 「こだまで新富士駅に」と挨拶で陽水。なんとなく客席は笑う。「新富士といえば富士山と思うが、あいにく雲で、まあねそううまくは…(引用は正確ではありません)
富士山は昨日は完璧に見えたらしい。その代わり今日は風がなく穏やかな初夏の日、「自然に飾られて」日和。5月中にも演奏されたらしいこの曲をすれ違って聴けなかったので嬉しい♪今シーズンもいっそう素敵。帰りに「自然に飾られて、聴けましたね」と女性の話し声。
 続く「飾りじゃないのよ 涙は」も素敵。何がって、まずコーラスにハッとさせられて見渡し、ステージ全体つまり“音楽”にうっとり。

 玉置さんのSONGSについて触れたコメントをいただいて思い出したのだが、「ワインレッドの心」もメドレーの中で唄っていて、陽水とはずいぶん違うなと思った。昔からそうですよね。

 椅子に座ってのMCでは母上のこと。お名前が「ふじ」さんなので富士にちなんで。旧姓だとあの大女優山本富士子と同じって。スケールの大きな方だったそうです。残念ながら12年前に亡くなったと年数まで話してました。
 亡くなった年に、娘さんに赤ちゃんが生まれて…感じられたことは、わかる気がします。こうして引き継がれて行くのかと。悲しみをやわらげてくれるんですよね。母上が厳しかったとか泣き泣き育ったとか冗談を言うけれど、母親いう枠にはまらない母上を本当は好きなのだと思う。

 「かゆいところに手が届くのがモットー」という(笑、笑)休憩のあと、アコースティック ギター 3人組の部で、「最初のアルバム『断絶』や続く『センチメンタル』『氷の世界』などをオンタイムで聴いた人」にかなり沢山の拍手!「長い間ありがとうございます」と。
 本当に長い間ですよね、凄い。比べると、陽水歴ではわたしなどは若手のチンピラ。何も言う資格はない。と思いつつもこんなこと書いている(恥)

 「あと2年で半世紀」もこのコーナーだったか。拍手!「色々曲を作ったが、やはり男女間の歌が多い。でもたまには関係ない歌も」と、
♪爪がのびている〜 と「たいくつ」ちょっと。

 「最近は話が合うとか好みが似ているとか、友達のよう男女関係の話をよく聞くが、そういうのは(ただの)友だちだろう。(恋ではないだろう)」(カッコ内は私めが追加)
 「何でふたりがぴったりなのか難しい」とギター弾き始めて「そんなことを考えながらつくった曲です」と「Just Fit」。
難しいです。

 さて後半、「嘘つきダイヤモンド」で興奮し(どなたか書いておられたがピアノもギターも凄い!)「愛されてばかりいると」の登場に驚き、「アジアの純真」の不在に代わる「渚に〜〜」にもまたまた驚いた。

 富士のみなさんて、いつもこんなにノリがいいのでしょうか。そういえば最初から笑い声も多かった。45年選手ですしね。それとも今日のメニューのせい?「氷の世界」で一階はたぶん立ってましたね。もう大興奮。

 おかげでとっても楽しい帰りの新幹線の中です。今日家を出る前に録画を見ていた昨夜の番組、坂本龍一と福岡伸一の対談で(たまには難しいものも見る)、福岡博士が、ヒトは身体の中にリズムを持っていて、音楽を聞くのは……。いやいや、チンピラのわたしが思ったことなどやめておきましょう。もうすぐ駅ですし。


6月9日(金)岩手県民会館 (盛岡市) 18:30開演
6月11日(日) リンクステーション青森 (青森市) 17:30開演
6月12日(月) 大館市民文化会館 (秋田県) 18:30開演
6月16日(金)新潟県民会館 (新潟市)18:30開演
6月24日(土)三原市文化センター ポポロ (広島県) 17:30開演
6月25日 (日) 周南市文化会館(山口県) 17:30開演 (最終公演)





PR

井上陽水コンサート2017釧路

井上陽水コンサート2017“Good Luck"
釧路市民文化会館(北海道)
2017年5月30日(火)18:30開演 晴れ


この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
5月の別れ
映画に行こう
ワインレッドの心
女神
瞬き

休憩 15分

かんかん照り
Just Fit   (2曲弾き語り with Imahori & Osada)

リバーサイド ホテル
つめたい部屋の世界地図
夜のバス
氷の世界
結詞

アンコール

アジアの純真
夢の中へ
招待状のないショー

21曲

ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun


晴れて暖かい釧路。コンサート帰りの空にバナナのような月が出ています。

手拍子、拍手、元気な掛け声。立ち見もあったとか。
釧路も「氷の世界」ツアー以来か。待たれているんですね、としみじみ思った。

帰りのタクシーの運転手さんは、中学生の時、釧路で陽水のライブを観たそうです。もじゃもじゃ頭で、話はほとんどしなかったと。傘がない の頃ですよねって。

今夜の締めくくりは、「招待状のないショー」!
場内大歓迎!立って見送るみなさんでした。


(6月2日追記)

 釧路市民文化会館は煉瓦色のタイル張りの大きな建物。広い公園に面している。気持ちのいい春の日、公園はタンポポの花盛り。いつも暗くなってから来ていたからか、こんなにいい場所とは知らなかった。
 通路のすぐ後ろ、一段あがった列で見通しがいい。同列のお仲間も最初から陽水コールと、いい感じ。

 「Make-up Shadow」はどこでも人気。手拍子を合わせる人も。明るいですものね。
 そしてご挨拶「札幌、北見と来て今日は北海道公演の最終日」に拍手。まさにその季節「5月の別れ」のあとは「映画に行こう」。今日こそこの曲?と思う。

 椅子に掛けてからはブラタモリの曲ということでタモリさんとの話。同郷のタモリさんは「30歳位でのこのこやってきた」(笑)から「芸歴?ではぼくが長いが年齢では向こうが先輩」と。九州では”長幼の序”に厳しいということのようです。番組では一番だけ、でもそのチラリがいい、夜目遠目傘の内、阿波踊りまで特急で語り抜けて「女神」をフルコーラス。乗りのいい釧路のみなさんは手拍子もあり。

 「今日は晴れてよかったなあと、しみじみ思う年齢となり、やむを得ず散歩もしています」みたいな話から、そのうち杖をついて来たり車椅子で来たりベッドで来たり(笑)。メロディのない詞だけだったり、声もださず心で唄ったり。聴くほうも、いいねえとか。と、話は次第にエスカレート。

 いやいや聴くほうだって、そう心が通じるとは限らない。アンコールで舞台に、としましょう。
 陽水「カニタベイコウ~♪」(心でうたう) 
 聞き手A「あら!クレイジーラブだわ、突き抜け感が相変わらずお元気だこと(涙)」B「あっHappy Birthday!陽水ったら私の誕生日覚えててくれたのね(涙)」心あるC「おっまだカニが好きなんだね。食欲があるのは元気な証拠。ありがたいなあ(涙)」という事態もあるかもしれない(笑)

 真面目な話に戻ろう。休憩明けのアコースティック ギター 3人組。「45年前とかこういうスタイルで懐かしい。そのころの曲を」とまずは「かんかん照り」。
 この曲もだが、二部の「冷たい部屋の~」「夜のバス」も同じアルバムにあるので、このツアーは『陽水2センチメンタル』の曲が聴けて嬉しいという人が多い。つまり家というか所属というかで記憶して語るわけです。けれど「Just Fit」や「ミスキャスト」はできてすぐ沢田さんちにあげてしまったから、ふびんな?気がしていた。

 でも、いい曲、気に入る曲ができるのは、最後は好運というふうに陽水が再び言ったので思った。好運って、詞やメロディが降って来たのかもしれないけれど、沢田研二という歌い手のために創ったということがこの曲にとって好運なのかも。
 というわけで、幸運にも前が手すりの席なので、遠慮なく身を乗り出して「Just Fit」を聴いたのであります。

 もうあれから三日。あらためてその夜のメニューを眺める。こうやってその時の様子を感情を思い返すのもいいものです。『センチメンタル』派のみでなく誰にでも、勿論わたしにも贅沢な一夜だった。
 思いがけない「招待状のないショー」が高みへと導いた夜。陽水は予想を裏切るけれど期待は裏切らない。

 

  


6月4日 (日) 富士市文化会館ロゼシアター (静岡県) 17:30開演
6月9日(金)岩手県民会館 (盛岡市) 18:30開演
6月11日(日) リンクステーション青森 (青森市) 17:30開演
6月12日(月) 大館市民文化会館 (秋田県) 18:30開演
6月16日(金)新潟県民会館 (新潟市)18:30開演
6月24日(土)三原市文化センター ポポロ (広島県) 17:30開演
6月25日 (日) 周南市文化会館(山口県) 17:30開演 (最終公演)

井上陽水コンサート2017北見

井上陽水コンサート2017“Good Luck”
北見市民会館(北海道)
2017年5月29日(月)18:30開演



この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
5月の別れ
飾りじゃないのよ 涙は
ワインレッドの心
女神
瞬き

休憩 15分

かんかん照り
紙飛行機      (リクエスト)
Just Fit        (3曲弾き語り with Imahori & Osada)

リバーサイド ホテル
背中まで45分
夜のバス
結詞
氷の世界
長い坂の絵のフレーム

アンコール

アジアの純真
夢の中へ
夏の終りのハーモニー

23曲

ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun


 昨日は豪雨で落雷のため停電もしたほどの北見だが、今朝は陽水晴れ(^。^)暑いほどの一日となった。
 ホールに入ると気温だけではなく熱気が凄い。それを感じてかご機嫌な陽水。歌があふれ出るようだった。

 「紙飛行機」は、アコースティック ギター3人組のコーナーで。「ここでは何でも出来る。聞きたい曲があれば」という陽水に、何人かの声。そのうち「あ、紙飛行機 ってありましたね」「うたえるかな」と弾き始めて。終演後に見ると白パネルに載っていた。ということは一曲扱いだから、一番の最後までうたってくれたのだったか…。今堀さんが伴奏つけてました。終わって「何年ぶりだろう」と。
 聴けてラッキー!リクエストしてくれた方にお礼を言いたいです。

(5月30日記)

 「北見は三年ぶり。日が経つのが速いのに驚く。今日は色々取り揃えて演奏しますので、どうかお楽しみください」(引用は正確ではありません)
こんなふうな挨拶で始まった北見公演、色々って……そういえば三年前って「氷の世界」ツアーでしたね。11月で日が暮れるのが早かったっけ。今は6時半の開演時にもまだまだ明るかった。

 定刻に場内の照明が落ちて5分くらいで、待ってたよーみたいな拍手。応えるようにバンドとコーラスのみなさんが登場し、Lynさんの一回めのコーラスの終わりに陽水登場。また大きな拍手。こうしてコンサートは始まった。

 椅子にかけてのMCは、初めてブランドショップでシャツを買う話。みなさんはとてもよく笑っている。
 「瞬き」の前にはムスメさんのところのお嬢ちゃんの話。みなさん大笑い。もうね、陽水が何秒か黙るだけでも笑いが起きる。好意、親愛の情。そういえば、三年ぶりですと言った時に「おかえり〜」って声があったっけ。

 先に書いたが、アコースティック ギター3人組のコーナーで、リクエストの「紙飛行機」
♪青空が隠れている〜
まで唄って、「充分でしょう」とやめ「何年ぶりだろう」と。次はぼくの好きな曲をと「Just Fit」へ。

(6月2日追記)
 話は戻るが、三年ぶりですというMCで、年齢とともにカバンの中身が増えて困る、かつらとかぎそくとか(笑)。昔はギターケースに歯ブラシと下着だけ入れて旅をしていたと言っていた。北見公演の翌日に釧路で乗ったタクシーの運転手さんが中学生のときに陽水公演を観たそうなので、北海道のこちらのほうまで、ギターケースの旅をしていたのだろうか。つまり、何十年来の長いファンが待っている。
 隣席の方は何十年もではなさそうな若い方だったが、この前も、自分の話に自分で笑い出したりして機嫌がよかった、とか、日が短いと言ってたとか、よく憶えておられた。今日はどんなふうに記憶に遺るのだろう。

 「後半はこの曲から始まります」と「リバーサイドホテル」。後半は曲数は少ないがほとんど毎回変わる。この日の次の曲は「背中まで45分」でこのツアーではお初。沢田研二の『MIS CAST』への提供曲で陽水のアルバムにも入っている。その『LION & PELICAN』の中では、わたしは実はあんまり・・・だったのだが、やっとわかるオトナになったのか(つまらない冗談です)この日は、いい曲だなと思った。ひとつの短編映画を観るような味わい。

 「夜のバス」に長い拍手。コーラスで始まる「結詞」から「氷の世界」へ。今日もあれ、もう?と思うが、たちまち陽気な手拍子に巻き込まれて同調する。本編最後の曲をしんみり聴いて、陽水とメンバーが去るやいなや、アンコールを求める拍手が起き、次第に揃ってゆく。

  そう長くは待たせずにメンバーと陽水登場。演奏が始まると待っていたように皆さん立つ。このホールは広い一階だけだが段差があるので見やすい。
 最後の曲では1フレーズ終わって拍手と叫び声。一番の終わりにも。ほんとに盛り上げ上手な北見のみなさんです。
 駐車場はいっぱいで歩道にも車が並んでいる。抽選で一回落ちてね、とか、買えずに高いチケットをとかいう話を聞いた。市民や近郊の方がそんな思いで来ておられるのに、席が「た行」とか不満に思ったのが申し訳ない。ご一緒にコンサートを観させてもらえてありがたいと思う。

 わたしが北見に来たのは二回目です。北見の街はちょっとわかりにくい。そこがまた魅力でもあるんです。前日の夕暮れに雨が止んだので街を歩き、三年前の記憶を取り戻す。坂を上がって左に行けばピアソン館。当日は休館だったが、庭にはライラックが咲いていた。
 
:

井上陽水コンサート2017札幌

井上陽水コンサート2017“Good Luck”
ニトリ文化ホール(北海道札幌市)
2017年5月27日(土)18:00開演



この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
5月の別れ
飾りじゃないのよ 涙は
ワインレッドの心
女神
瞬き

休憩 15分

たいくつ
Just Fit (2曲弾き語り with Imahori & Osada)

リバーサイド ホテル
つめたい部屋の世界地図
限りない欲望
氷の世界
結詞

アンコール

アジアの純真
夢の中へ
傘がない

21曲

ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun


(5月28日記)
「北海道へいくと言うといいなあと言われる。その北海道へ来ています」そんなふうに挨拶で陽水は言っていた。(引用は正確ではありません)
最高の季節ではないだろうか、札幌の大通公園ではライラック祭りの最中で、まさに花盛り。街中を歩いても、いい香りがあちこちにただよっていた。

前半は盛り沢山だ。この夜は「飾りじゃないのよ 涙は」も花を添えて。

「瞬き」の前に話していたムスメさんのムスメさん(字にするとややこしい、笑)との会話、

「昔は✖️✖️も◎◎もなかった。ウォシュレットもなかったんだよ」
「えっ!葉っぱ?」

にはいつも笑ってしまう。そのお嬢ちゃんはすでに大物ですね。

この話は友だちにしても受けがいい。最初の反応は「え?陽水さんてそんな大きいお孫さんいるの?!」だ。世間の井上陽水像はまだまだお若い。で笑ったあと彼女の応対はこう続く。「孫が学校で江戸時代の何かを調べる宿題があってね、それを聞いてた下の子が、じゃあ、おばあちゃんにきけばいい、って言ったんだって」笑。こんなふうに話が続いていけるんです。

「アコースティック ギター3人組でやります。昔の曲、懐かしいのを。特にアタマの入り方が面白いといわれる」みたいな前置きで「たいくつ」を。
♪爪がのびている 親指が特に
二番の始まりが
♪アリが死んでいる 角砂糖のそばで

詩にします?ふつう…って思いますよね、特に歌詞に、書く?
所在無げに、足を抱えてうつむいている姿が目に浮かぶ。小さくて身近な日常、誰にも憶えがありそうな、いっとき。だから最後の
♪ふるさとは遠い
で、じんわりきてしまう。(アルバム『陽水2 センチメンタル』)
唄いおえて陽水も「涙が出そう」と言ってました?よく聞こえなかったけど。「ニールヤングを聴いてて…」とか想い出話やギターが続きそうだったが、「次に行かなきゃ。アコースティック ギター3人組の二曲目は」と「Just Fit」へ。

沢田研二のアルバムのために全部作詞作曲の依頼を受けた。自信過剰なころで、あっという間につくった。沢田研二は大変な人気のアイドルで素敵で、よく一緒にテレビを観ていた妹もジュリーのファンで、アルバムの話に「お兄ちゃん凄い!」と。「Just Fit」はその一曲。今では自分が好きでよく唄う。
と、ここまでが陽水のMCをすみませんがだいぶ省略したものです。

今度のツアーで「Just Fit」を聴く度に、そんなにお気に入りならどうしてご自分でもアルバムに入れなかったんだろう?と思う。
上記の沢田研二のアルバムとは『MIS CAST』1982年で10曲入り。そのうち「チャイニーズフード」と「背中まで45分」は、同じ1982年リリースの『LION & PELICAN」に収録されているし、「A.B.C.D」は1984年の『9.5カラット』に入っている。

コンサート会場で終演後セットリストを掲示する白パネルには、その曲を聴けるアルバム名が添えられているが、「Just Fit」においては『GOLDEN BEST』と『ガイドのいない夜』で、この後者にライヴ版以外では初めて録音されたことがわかる。
最新のシングル『夢の中へ』に収録された「UNITED COVER 2」のライヴ音源6曲にも採用されていないし。
どうしてこんなことを手数かけて調べて書いているのか、自分でわからなくなってきた(汗)たぶん誕生日のわからない子どもみたいで気になるのだろうか。好きなだけに。
ついでに書けば、ライヴでは時々聴く「ミスキャスト」(井上陽水名義のはカタカナ)もライヴ版以外では聴けない。(間違っていたらどうかご指摘ください)

大音量の「傘がない」で終わったこの夜のコンサート、前方の席の方によると陽水は流れるほどの汗だったらしいが聴くほうも、手に汗握る緊張感だった。

その先輩たち二人(お歳は若いけどファン歴が長い)とご飯を同席させていただいたが、結詞について、後半の曲数について、曲順について、何だかだと注文はあっても結局魅力が…とかも?話は尽きなかった。コメントに書いてとお願いしておいたがはたして?

北見まで5時間もかかるというと、だから陽水と同じヒコーキで行きなさいよ、と彼女たち。そうそう、女満別空港を間違えて男満別と言ってしまうと笑わせてましたっけ。交通手段を札幌に来てから考えたので、ヒコーキ代が今買うと、にまんよんせんえん!諦めてバスで5時間の旅。神っているんですね、この旅が素晴らしかった!

これぞ北海道!これぞ「5月の別れ」の旅。初々しい緑の樹々、急流渓流せせらぎ、あっ雪の山!大雪山か?秋も絶景だろうな。
ヒコーキでひとっ飛びしたら何も見られやしないでしょうね。
(負け惜しみちゃいますよ)



井上陽水コンサート2017高松

井上陽水コンサート2017"Good Luck!"
レグザムホール( 香川県高松市)
2017年5月21日 日  17:30開演



この頃、妙だ


Pi Po Pa


フィクション   (3曲メドレー)


青空、ひとりきり


Make-up Shadow


移動電話


手引きのようなもの 


映画に行こう


ワインレッドの心


女神


瞬き



休憩 15分



かんかん照り


Just Fit    (2曲弾き語り with Imahori & Osada)



リバーサイド ホテル


つめたい部屋の世界地図


夜のバス


結詞


氷の世界


海へ来なさい



アンコール



アジアの純真


夢の中へ


夏の終りのハーモニー



22曲



ky & pf:小島良喜    bs:美久月千晴   ds:山木秀夫   gu:今堀恒雄   gu:長田進


cho:Lyn    cho:fasun



    今朝は渋々家を出た。大阪でのくしゃみはPMなんとかのせいではなく、風邪の始まりだったみたいで。高松ライブに誰か 行ってもらいたくても、二階の後方では尻込みするだろうし、時間もない。そうなると,一粒のご飯もゴミにはできない昔気質の田舎者のわたし、熱が上がらなかったら行ってしまえと、薬を飲んで一日過ごして今朝になったわけです。


    結果を言えば、陽水の治癒効果で、機嫌上々で日帰りミッションを完遂したところです。


   まあ居眠りしてもいいからと思って いたが、とんでもない。「手引きのようなもの」のような曲は諭されるようでつい反抗する性格だが、その曲でさえ今日は素直にさとされてうなづいていた。そしてまた、今日こそ「映画に行こう」だよねと決めたのに…。


    曲目は上でご覧のとおりだが、復活「夜のバス」で喜んだところへコーラスで始まる「結詞」が素晴らしくて、それに一拍二拍おいて始まる「氷の世界」がもう、待ってました!って感じになっている。どうして?どういうマジック?


  「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」


    「氷の世界」が始まると一階でさっと立った大勢の人々を見て、そういわれたような気がした。この言葉は昨夜読んでいた本に出てきた言葉で陽水には関係はないが、あまりにぴったりなタイミングなので引用させていただく。


    村上春樹に川上未映子が主として新作長編について長いインタビューをしている「みみずくは黄昏に飛びたつ」(新潮社)という本です。村上氏の小説は脈絡のない話になるのになぜ読者がついてくるのかという話で、村上氏は作家(僕)と読者が「信用取引として成り立っているから」「決して読者を悪いようにはしなかったから」と答え、川上氏が『「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」と(笑)』と言い換えている場面があるのです。


   陽水とこうして集まっている観客もそういう信頼関係が成り立っているのですね。そして今日も「ほら、悪いようにはしなかっただろう?」という証しのコンサートを経験したのでした。



(5月22日追記)



 このホールの二階のロビーから海が見えるのを一階の皆さんは知らないでしょうね(自慢)。休憩中に白い小型のたぶん客船が港を出て行った。島を渡って船で来ればよかったと思ったところへ ♪ひとりで行くときは船の旅がいい〜 と後半の二曲目(^。^)船上の風景の中で突然「やさしさが壊れた」と一行詠われて、何があったのだろうと思う。そもそも部屋での空想の旅だったのだと思い返すが、やはり壮大な海の曲として聴き、旅に誘われる。

 love songが多いという話はどこだっただろうか。
 「『瞬き』を説明すると・・love song なんです」でしたね。(引用は常に不正確です)美しいlove songですね。恋するあるいは愛する相手の幸せを願う。「未来のあなたに」だから相手は小さなお嬢ちゃんでも成り立つ。

 いつか「いつのまにか少女は」を聴きながら、マゴムスメのことを考えていたことがある。終わって陽水が、やはり若いお嬢ちゃんをイメージして、みたいに言って驚いた。歌に表されていた、あらわすことができるんですね。

  「傘がない」が、ストレートなlove song に聞こえたと大阪の日に書いた。この曲はほら、社会より個人が大事という歌みたいな解釈が定着しているでしょう?だから、あ、ほんとは単純なlove song なんだ!とそのとき思ったわけです。

 「瞬き」や「いつのまにか・・」や「傘がない」のそのときどきの聞こえ方を思うと、この高松で陽水が言おうとしたことは、わたしの俗なことばで言い換えるとこういうことなんじゃなかな。”経験とか事実がなければ歌えないなんてことはないんだよ。そのために想像力や表現力やいろいろもっているんだ。井上陽水なんだからね” 失礼しました!

 長くなってしまった。高松での陽水のBeatlesも長かった。でもたぶん知らない曲。残念!
  (コメントで教えていただいた。この曲は「Because」)

    この日のご当地話は。朝、お城のほうまで散歩して気持ちがよかったという話。最近は天候や花や風が気になる、花鳥風月を愛でる心境。こうなると、使命は終わるんです、男性の場合は、みたいなことを言ったのだったか。観客ちょっときょとんと状態で、陽水も「話通じてます?」と(笑)。
  実は読み返して、なぜ最後によくわからないことを書いているのか、自分は、と思って、記憶を辿ったら、そうだ、”花鳥風月”を書いておかないと、自分で何がどうなのかわからなくなると思い、付けくわえておく。
 


5月27日(土) ニトリ文化ホール (北海道札幌市) 18:00開演
5月29日(月)北見市民会館 (北海道) 18:30開演
5月30日(火)釧路市民文化会館 (北海道) 18:30開演

6月4日 (日) 富士市文化会館ロゼシアター (静岡県) 17:30開演
6月9日(金)岩手県民会館 (盛岡市) 18:30開演
6月11日(日) リンクステーション青森 (青森市) 17:30開演
6月12日(月) 大館市民文化会館 (秋田県) 18:30開演
6月16日(金)新潟県民会館 (新潟市)18:30開演
6月24日(土)三原市文化センター ポポロ (広島県) 17:30開演
6月25日 (日) 周南市文化会館(山口県) 17:30開演

22公演のうち半分終わったのですね。
こうして書いてみると、大変だなあと思う一方さみしいような。

ブログ内検索

プロフィール

HN:
きさら先
性別:
非公開

P R

Copyright ©  -- 今日も井上陽水(忍) --  All Rights Reserved
Design by CriCri / Photo by Geralt / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]