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今日も井上陽水(忍)

井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。

   

井上陽水 氷の世界ツアー2014 11/14松本

井上陽水 氷の世界ツアー2014
まつもと市民芸術館 主ホール 長野県松本市
2014年11月14日(金) 18:30開演  雲多いが晴れ
    
 
セットリスト

01.映画に行こう
02.感謝知らずの女
03.Make-up Shadow

04.あかずの踏切り
05.はじまり
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう
12.待ちぼうけ
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ

17.リバーサイド ホテル
18.クレイジー ラブ
19.愛されてばかりいると
20.とまどうペリカン
21.招待状のないショー

アンコール
22.アジアの純真
23.夢の中へ
24.少年時代
25.眠りにさそわれ

Piano & Keyboad:小島良喜  Base:美久月千春  Drums:野崎真助  Guitar:今堀恒雄 Guitar:長田進   Chorus & Synthesizer:澤田かおり  Chorus & Percussion:Lyn 


  (11月18日追記)

  関西から松本へ行くのは初めてす。山に分け入っていく感じ。山肌を彩る紅葉がまさに”織る錦”状態に見とれた。
  名古屋から約2時間(中央西線というらしい)と意外に近い。昔北アルプスに関西弁が飛び交っていた理由がやっと納得。

  駅に着いて左方面の大きなガラスに駆け寄る。北アルプスの展望が名入りで見られるはずだが、薄く曇っていた。お城口からの美ヶ原高原方面はまだ紅葉が残る色合いでよく見える。山あり川ありお城あり。松本は美しい町。

  まつもと市民芸術館は伊藤豊雄設計の馬蹄型ホール。大きな水玉模様の外観は、道路に面しているので写真に撮りにくいが、内観も大きな階段、広いロビー、レストランも素敵。
  素敵なのだけれど今回、馬蹄のいちばん膨らんだ右手の席で行き方出方がわからなくて館内迷子状態だった。慣れればいいのでしょうけれど。

  場内が暗くなるとミュージシャンと一息遅れて陽水登場。拍手拍手。
  
  「映画に行こう」 素晴らしかった!太くて固い低音が響く。この1曲目にうっとり♪

  3曲終わってご挨拶。話しながら着ていたジャケットを脱ぎ、「ちょっと待ってね」とうしろに置いてギーターを持つ。

  『氷の世界』40年前の発売時熱心に聴いてくれた方も、に大きい拍手。「今日は曲順どおりに」おー!とまた拍手。陽水今日はなぜか噛み気味。寒いからでしょうか。そのうちなめらかになったが。

  『氷の世界』の部では説明やエピソードがある。「最初の3曲はつながっている」から始まって、素朴な三拍子の話となり、二拍子や一拍子(ドーンドーンと太鼓)の例も。これらは音楽というよりスピリチュアルで、日常的に楽しむのはこのワルツからとのこと。

  陽水はいつものように上機嫌だがこの日はミュージシャンもなんだかご機嫌。陽水の♪はるこうろうの~に合わせて野崎真助さんが太鼓の音を鳴らしたり♪ドーン♪ドーン。陽水がヒューっと口笛を吹くと、小島さんがピアノで真似たり。その度に笑いが湧いて会場は温かな雰囲気になって来る。

  ところでわたしはたまにメモをとるのだが(殆どは読めない)札幌のときのノートの1頁に一行「みちころの石」と書いてあって、(みちの石ころ だったろうけどー笑)しばらく見つめて考えたがどんな話か思い出せない。さぞ深い話だったのだろうに。
  さて松本、三拍子の例として「ぞうさん」をうたい(拍手!)この「かあさんもながいのよ」に「そうかあ」と思う年齢になった。河原の石にも宇宙を・・・」ははあ「みちころの石」判明(^O^)やはり深いお話しでありました。(引用は全て聞き間違いあります)

  興奮を呼んだ「氷の世界」のあとは椅子に座ってまずはMC。今日の失敗話は最近空耳が多くてと。
  「先日スタッフと車で駐車場に入ったとき、駐車料のキカイが”セイアクセツの方は”と言っている。自分は性悪説だがどうせよというのかと困ったが、”ケイヤクシャの方は”だった。笑笑

  あとのほうで北見の失敗話も。5時の約束間近にメールとか着るものとかテレビどうしようとかいろいろ立て込んで、急いでロビーに降りると手にリモコンを持っていた!そのリモコンはフロントに預けたそうです(なんと言ったのでしょうー笑)

  伝えたいことが山ほどあるが時間に限りがあってと言う陽水は、それでも沢山話してくれた。ここにはとても書ききれない。
  父上と母上、受験生からミュージシャンへの人生、清志郎&RCとの出会い、こんな性格です、そして何より『氷の世界』にまつわることども。いろいろわたしたちに伝わった気がする。

  「心もよう」のときのバック、家のような形の中が赤くみえて、手紙を書いているのか読んでいるのか想像をかきたてた。

  話すときは笑顔でひとり急に笑ったりと陽気なのに、「心もよう」や「おやすみ」や「とまどうペリカン」ではこちらが泣きそうになるような感情がこもっていた。

  そうそう大笑いしたことを書いておく。清志郎さんと「帰れない二人」をつくった話をしていて、陽水のマンション、こたつのある部屋、一節づつかわるがわる詩も曲も一挙になどと目に見えるように話したあとで「これ全部僕の作り話かもしれない」
  これにはミュージシャンも大笑い。わたしもえーー!と。イメージは完璧に出来上がっているのに、カレーの匂いまでしているのに。

  陽気な気分は最後まで続いていた。さようならもみんなで両手を広げて挨拶したり、いつも控えめな方も。それをみなさんが笑ったりととても楽しい雰囲気のコンサート。

  アンコールはわたしたち上の段も立っていた。陽水は高い高い上を見上げて「いやーほんとに上の方も~」と手を降って。何階でしょうか、凄く高かった。

  でも「招待状のないショー」はよく届いたことだろう。



  

  

  

  

  



  


  
 
  
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井上陽水 宇多田ヒカル楽曲カバーアルバム参加

井上陽水infoさんがリツイートしてました。

宇多田ヒカルの作品をカバーするミュージシャンの中に陽水の名が!
曲は未発表。何でしょう?どんなでしょう?楽しみです!

12月9日発売 『宇多田ヒカルのうた』

音楽ナタリーより


何年か前のクリスマスの頃、恵比寿のザ・ガーデンホールでの陽水ライヴ。
宇多田ヒカルがサプライズで登場して「氷の世界」をうたったっけ。

陽水は、CD聴いて練習しながら来たけどうまくうたえない、みたいな言い訳でお返しはなし。
リベンジ実現でしょうか(・∀・)

それにしても、12/9発売ってことはいつのまにか録音したのですね。
氷の世界ツアー中なのに!なんと意欲的というか精力的というか。


(11月12日)

  YOSUI INOUE OFFCIAL SITE  にお知らせがあります。

  詳細は「宇多田ひかるのうた」特設サイトをご覧下さい。とのこと。

井上陽水氷の世界ツアー2014 11/9札幌

井上陽水氷の世界ツアー2014
ニトリ文化ホール  北海道札幌市
2014年11月9日(日) 17:30 開演  晴れ  

      ほんとは札幌より稚内に行きたかったなんて冗談を言う陽水はまるでホームグランドに帰ったみたい。
     アンコール「夢の中へ」の途中、後ろの高くなった辺りの席からみると陽水の姿が消えた。あれ?ここにドブはないだろうに(笑い)と隙間から覗くとステージから飛び降りて一列目の前で手を叩きながら歩いていたのだった。いいなあ前の人たち。あー羨まし!


  Wi-Fi不調につき、とりあえずセットリストです。
01.ジェラシー
02.感謝知らずの女
03.Make-up Shadow

04.あかずの踏み切リ
05.はじまり
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう
12.待ちぼうけ
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ

17.リバーサイドホテル
18.ジェニー My love
19.愛されてばかりいると
20.とまどうペリカン
21.海へ来なさい
アンコール

22.アジアの純真
23.夢の中へ
24.少年時代
25.いっそセレナーデ


Piano & keyboards :小島良喜   Base:美久月千春    Drums:野崎真助    Guitar:今堀恒雄    Guitar:長田進    Chorus & Synthesizer:澤田かおり    Chorus & Percussion:Lyn


  (11月13日追記)

  陽水は黒っぽいジャケット姿だが3曲終わると脱ぐ。コーラスの女性お二人はこの日は赤と黒のワンピース。

  二日前に立冬、本格的に冬になったと陽水が言う。どうも早く冬になって欲しかったらしい。というのは、こんなふうに挨拶で言っていたから。(聞き間違えあります)
  「4月からこのツアーをやっているが、北海道は11月と決めていた。なぜなら氷の世界ツアーだから、初夏より冬がいいと」「ほんとにしばれる1、2月にしたかったが、あまりに無謀と止められた」(「しばれる」なんて、よくご存知で)

  『氷の世界』13曲をレコードのとおりに・・・には熱心な拍手。昔からのファンが多いのね。
  このタイトルのアルバムを北海道でうたえて幸せとヨイショ(笑い)もあって、どういう流れからだったか、作曲講座。
  今日は”ピアノ先”。小島さんに適当に弾いてと依頼(打ち合わせはしてませんと観客に)まずメジャーで、次にマイナーでと。
  ”さっぽろに二日前・・・” とメモをしたのに、いざ歌いだすと
  ”♪中標津から札幌へ~” と変わってて、陽水ずるーい と抗議したわたし(笑い)
   最後のほうは多分 ♪それほどそれほど寒くない♪

  さてこんな話をしていても、すーっと「白い一日」へ行く。歓迎の拍手。
  
  次の「自己嫌悪」はこのところ原曲どおりの歌詞。「FUN」では自分もファンである人がひとりふたりいる。何をしてもかっこよく見えると。男性でしょうか。女性でしょうか?
  「小春おばさん」の前の結婚すると~の話、札幌での意味はわたしにはよくわからなかった。モデルである父上の妹さんは控えめな方だったのでいっそう”ふびん”に思えたのかもと。これには納得。
  
  「おやすみ」
  あやとりって女の子の遊びですよね。この北海道ツアーの途中でお会いした熱心なファンの方が、陽水さんの人格や作品には姉妹の中で育ったことが影響してると思うと言っておられた。そうかもしれません。
  うたい出しの”あーやとりいとが”っていいですよね。この歌詞は1番2番は別れた?恋人に向けているようにみえるが、3番はこのアルバム作成が終わっての気持ちのように思う。正確には終わったときを想像して?
  自信はあっただろうし、意気込んだ楽しい共同作業でもあっただろう。でも不安と相当な覚悟もあったのではないだろうか。制作に関するテレビ番組(DVDにもなった)を見たらそう思う。
  全て終わって結果を待つしかない。そんなときどんなに「深く眠って」しまいたいだろう。

  わたしたちは結果を知っている。店頭に並べる暇もなく、ダンボールから奪うように買われて行ったという印象的な目撃証言をその番組で観たから。

  『氷の世界』の最後にこんなにふさわしい曲はない。

  終わって5曲。アンコール4曲。もう書いている時間がない。

  冒頭に書いたの訂正。どうも陽水は客席に降りたのではなく、オケピまで降りたのだったらしい。みんな立っているし後ろの席からはわからなかった。
  一列目の人はハイタッチぐらいしたのかしら?なんて妄想して歯ぎしりをしていたのですが(笑い)

  

  
  

  

  


  
  
  

  
  

井上陽水 氷の世界ツアー2014 11/7 中標津

井上陽水氷の世界ツアー2014
中標津町総合文化会館  しるべっとホール(北海道)
2014年11月7日  18:30開演   晴れ

    寒い!と言える日がやっと来て喜んでいる内地人のわたし。いままで着ぶくれて汗をかいてて恥ずかしかったから。とはいえ透明な空が美しい陽水日和!
    中標津!今ツアーで最も来たかった土地。標茶から1時間半のバス道中も楽しんだ。
    
    陽水は挨拶で、9年前の北海道ツアーの時に最初に着いたのが中標津空港で、そこから根室に向かった風景が忘れられないと、ここでのコンサートの喜びを述べていた。

     当然みなさんは大歓迎。最後まで笑って拍手して立って歌って名を呼んで、別れがたい中標津でありました。

     とりあえずセットリストです。
01.ジェラシー
02.感謝知らずの女
03.Make-up Shadow
04.あかずの踏み切リ
05.はじまり
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう
12.待ちぼうけ
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル
18.ジェニー My love
19.愛されてばかりいると
20.とまどうペリカン
21.海へ来なさい
アンコール
22.アジアの純真
23.夢の中へ
24.少年時代
25.いっそセレナーデ
Piano & keyboards :小島良喜   Base:美久月千春    Drums:野崎真助    Guitar:今堀恒雄    Guitar:長田進    Chorus & Synthesizer:澤田かおり    Chorus & Percussion:Lyn
    (2014年11月8日追記)

    9年前の根室、北見、旭川?、稚内のツアーは陽水の長いツアー歴の中でもよほど印象的だったようで、地名を指を折りながら言うと、稚内のところでほうーと驚きの声。
    
    始まりはバンド演奏から。途中で陽水登場に拍手。黒っぽいジャケット姿。「ジェラシー」
最初の3曲終わるとジャケットは脱がれてしまう。場内は暑いです。

    しるべっとホールは中の壁に木をつかっていてロビーにはソファもありなかなかのホール。席は最後尾のR列。それほど遠くないし見やすい角度だったので、MCにも相づちを打ちながら楽しむ。当然ステージからは闇のカタマリでしょうけどね(笑)
     後ろに立ち見の方たちがいるのでアンコールで立つのを躊躇うが結局みんなに合わせて立つ。最後尾からの眺めは壮観でした。

    そうそう、挨拶で、今日はトウリツ?リットウ?なんてきいて。11月7日、立冬だったんですね。「ついに冬が来た」

    『氷の世界』の部に入ってからは、時々説明がある。「帰れない二人」では、忌野清志郎と一緒に作ったが、僕の気持ちとしては、ガールフレンドと公園にいるようなイメージだったと。多分一行づつ交互に作った気がするが定かでないとのことだが、察するに歌い出しは陽水が提示したみたいですよね。二行目を清志郎が返し三行目あーあああ に清志郎が、あ、ずるい と言ったのかどうか。様子が見えるような話ぶりだった。

     素朴な三拍子の曲の例、ぞうさん を力唱して大きな拍手。これは「チエちゃん」が今は作らない三拍子だから。

    このアルバムの特徴は一つ目は当時あまりなかった海外録音。ロンドンに行った話。
    コンサートの開演前にバックに映像が映されるが、ロンドンらしい場所で小さな女の子たちとのシーンが微笑ましい。けっこう溶けこんでいたのね。

    二つ目の特徴、他人との共作。さっきの清志郎や詞があって曲をつけた話から、作り方講座、。
1。しせん   詩先 いう字かしら?
2。きょくせん  曲先  ?
3。ピアノせん   ピアノ線ちゃいますピアノ先。ピアノを適当に弾いてもらって、聴きながら創る。
4。カラせん   カラ先?     カラオケで間違えて知らない曲が出た時それに合わせて作っちゃう。これはどうも冗談ぽい。
5。実際はこれが 1 でしょうか。詩も曲も一緒につくる。「帰れないーーー」のように。

     「中標津のうた」
      詩先の例として即興。まず 詩 (聞き間違いあります)
          中標津の冬は意外にすごい
          でも海が近いからなかなかいいぞ

    で、ギター抱えて、(なんだっけ?  笑笑) 歌になったのでした。
   最後はこんな感じ     なかなかあ〜〜ーあいいぞ


       楽しかったですね。
      どの曲も心が伝わりました。個人的には「氷の世界」はゾクゾクしたし、「おやすみ」はいろいろ考えてしまった。今日の「FUN」は一味違って。
      ジェニー my love (ここにも固有名詞が)かなり好き。「愛されてーー」バブル時代、5時になるとおしゃれして速攻で帰った女の子を思い出す。ペリカン寒くて震えている?海は近いけど。「海へ来なさい」愛情たっぷり。幸せになりなさい  が心にしみる。

  

井上陽水 氷の世界ツアー2014 11/5 北見

井上陽水 氷の世界ツアー2014
北見市民会館大ホール  北海道北見市
2014年11月5日   18:30開演    晴れ

   北見は9年ぶりとのこと。9年前の北海道公演はよく憶えている、特別だったと。

   完璧に晴れた今日の北見は、夜になっても風もそう寒くない陽水日和。観客に「素晴らしい」と拍手を贈る陽水でした。

  アンコールでみんな立ち上がりずっと立ったまま。3曲目終わって大きな拍手が続く。もう一曲の様子におー!とどよめきが起きて。
  
   VIVA北見!
      


01.ジェラシー
02.感謝知らずの女
03.Make-up Shadow
04.あかずの踏み切リ
05.はじまり
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう
12.待ちぼうけ
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ

17.リバーサイドホテル
18.ジェニー My love
19.愛されてばかりいると
20.とまどうペリカン
21.海へ来なさい

アンコール

22.アジアの純真
23.夢の中へ
24.少年時代
25.いっそセレナーデ

Piano & keyboards :小島良喜   Base:美久月千春    Drums:野崎真助    Guitar:今堀恒雄    Guitar:長田進    Chorus & Synthesizer:澤田かおり    Chorus & Percussion:Lyn 


  (11月13日追記)

  北見は驚きに満ちていた。
  まず天気。北海道は悪天候とのニュースで覚悟しての訪問だった。たしかに強風で、降下に向かった飛行機は大揺れ、わたしは辞世の句(笑)を考えたが、ととのわないうちにめでたく着地。降りてみると吹雪どころか澄み切った青空。北見へのバス道では黄金色のカラマツが迎えてくれた。北海道だ!とテンションが高まる。

  二つ目は町のマップを求めて行った観光協会で見た一枚のポスター。その可愛い洋館「ピアソン記念館」はヴォーリズの唯一の道内住宅建築だという。(公共建築は学校が函館にあるとか)。翌日の数時間を北見市所有のその会館で過ごしたが、こんなに大切に管理されていることにほとほと感心した。

  宿泊は駅から5、6分の平地の場所だったが、すぐ坂になり上るとまるでホテルのようなファサードをもつ大病院や高級そうなホテルがある。山手と下町?でも例えば東京に比べるとその距離は近い、のは当たり前か。
  公演の前日に着いたので時間はあるし天気は上々。旧ピアソン邸を始め、面白い建物の多い北見を飽きずに歩き回って大好きな街になった。
  歩くうちに4時半頃にはもう街灯やネオンが点く。そんな風景もちょっと寂しくて素敵だった。

  そして三つ目は陽水のパワー。だってその前のほぼ一週間のあいだに、宮崎、大分、そして米子の振替公演があったはず。なのに疲れた様子もない。プロだものといえばそうなのだが。
  
  ホールは平地部分の郊外風の場所、図書館と共にあった。

  バンド演奏のイントロの途中で登場する一曲目ジェラシーから、その力強さに押されるような印象だった。前日に北見に着いたとのことだったから、広くて青い空の色や清々しい北見の空気でリフレッシュされたのかもしれない。前日着いた、という話のついでにこんな笑い話も披露されたっけ。

  食事でもってことになって集合が5時と言われ、ずいぶん早いと思ったが北見は早いんですと。部屋でもう5時だな、寒いのかな服装は?、テレビはどうしようかなどとと思ってるところに返事のいるメールが2通来てあれこれあれこれと。お待たせとロビーに行って気がついたらテレビのリモコンを手に持っていた・・・。
  あはは。みんな大笑いでした。陽水って慌てそうにないのにねー。

  力強くてひときわ丁寧、一曲一曲かみしめるようにうたう。観客はコールも多くて「感謝知らずの女」では手拍子も揃って。

  はじめの3曲終わって、北見から着用し始めたジャケット(黒っぽい)を脱いでご挨拶、冒頭に書いたように9年ぶりです、あの北海道の旅は特に素晴らしい旅だったと。根室ー北見ー旭川ー札幌。

  『氷の世界』13曲の部ではときどき説明やエピソードが入る。最初の3曲はメドレー。「はじまり」はそれっぽくするために作ったいわば接着剤。
  ロンドン録音の話、「氷の世界」のコーラスは女性と頼んであったのに男性が来た。大丈夫、出せるからと請けあうので聞いたらほんとに高い声が出た。

  また、全部録音したが順番を決めるのがまた大変で、テープのころだから聞きなおすのも時間がかかってと。「コンセプト・アルバム」という意気込みをもって創ったそのレコード、苦労も楽しかっただろうと、話しぶりから思う。

  折々「かっこいい~」などと女性の声がすると「イェー!」と答えて「過分なお言葉」などど答えたり。そうそう、「世界一!」と男性の声もここだったろうか。

  アンコールでは当然のようにみんな立つ。「アジアの純真」「夢の中へ」うたう人も。ずいぶん日にちがたってから書いているのだが、次第にその時の空気を思い出して気分が高揚する。
  どんなに楽しくても終わりはやってくる。この夜ほどそう思ったことはなかった。
  
  VIVA KITAMI !!!

  私的な追伸(また行きたいです)

    

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