井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。
井上陽水 氷の世界ツアー2014
アクトシティ浜松 静岡県浜松市
2014年4月29日(火) 17:30開演 雨
東京の定宿でたまたま雑誌「Dancyu」の餃子特集を読んで浜松も餃子が有名と知った。おや宇都宮と餃子続き?
というわけでご挨拶も「餃子つながり」と。意図したスケジュールかどうか?みたいなお話。
ぎっしりの会場。待ちかねた陽水コール。拍手拍手。鳴り出す音楽。浜松のライブは楽しさの予感とともに始まった。
今日のわたしにとってのスターはコーラスのLynちゃん(すみませんが可愛いのでちゃんづけ)。初めてよく見える席だったので嬉しい驚きだった。小柄なのに実にパワフルな声、リズミカルな身体の動き、聴いて楽しみ見てうっとりです。
(とりあえずセットリストを下のほうに。)
(4月30日追記)
「氷の世界」が終わると、椅子が出されマイクが下げられて弾き語りの部。「白い一日」の前にMCが入る。しばし息を整えるという感じ。長めだったりあっさりだったり。だいたい、詩をいただいて曲をつけたという古典的パターンでできた曲というふうな説明。「自己嫌悪」陽水はハモニカを装着。今堀さんがギターより小さな楽器で伴奏。何でしょうか。
「当時は(何回目?)愛とか恋とかの歌が主流だがこの曲にはまったく入っていない。見つけたら言ってください。」
そう言われたら見直すしかないので丹念に歌詞を眺めたがそのような要素が見つからず、ただ、遠くまで来たものですねと思う。
♪つめがのびている 親指が特に~
と弾きうたったのはその前で、これもこの次も傍系と。主流に対して傍系という意味だろう。
「心もよう」
それならこちらは主流なのか。だがルンルンの恋ではないからそうともいいかねる。ロビーでも流しているテレビの番組でシングルのA面を「心もよう」か「帰れない二人」かの議論があったという話を知った。それを言うならわたしは「帰れない二人」派です。小室等さんがアレンジなしでうたう「心もよう」を聴くと特性がよくわかる。
陽水のいまの選択はヒミツだそうだが、今日のMCでこんなことを言っていた。
「いまうたうとこみ上げるものがある。地方でうたうと特に。東京を離れれば離れるほど。浜松は中途半端だからどうでしょうか(笑い)」
ホールから帰りの臨時バスが出るところの車中などで「心もようが聞きたいのになかった」という声をたびたび聞く。地方ほど”いい”心もようが聴けるからなのかな?
それは冗談だが、「帰れない~」派のわたしも、ときにぐっとくることがあるんですよね。なぜか歌詞のないところで。
浜松の「心もよう」もなかなかでした。
次は5月10日(土)奥州市文化会館Zホール(岩手県)開演は午後5時30分
続いて5月11日(日)やまぎんホール(山形県山形市) 開演は午後5時30分
01.Love (John Lennon) 1970
02.感謝知らずの女 「断絶」1972
03.水瓶座の夜 「UNDER THE SUN」1993
04.あかずの踏切り 「氷の世界」1973
05.はじまり ↓
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう 同 B面
12.待ちぼうけ ↓
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル 「LION &PELICAN」1982
18.ジェニー My love 「スニーカー ダンサー」1979
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」1982
20.クレイジーラブ 「EVERY NIGHT」1980
21.長い坂の絵のフレーム 「九段」1998
アンコール
22.限りない欲望 「断絶」1972
23.夢の中へ 「夢の中へ」1973(single)
24少年時代 「ハンサムボーイ」1990
25眠りにさそわれ 「二色の独楽」1974
Piano & keyboards:小島良喜 Chorus & Synthsizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
Bass:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:今堀恒雄 Guitar:長田進
おまけ:「たいくつ」(「自己嫌悪」の前に。傍系の曲として)
井上陽水 氷の世界ツアー2014
宇都宮市文化会館 栃木県宇都宮市
2014年4月27日(日) 17:30開演 晴れ
若葉の勢いがまぶしい宇都宮。今日も熱いコンサートだった。
とりあえずセットリストを下のほうに。
(2014年4月28日追記)
席は1階半ばより後ろで端のほうだったが、段差があり扇状になっているので視界は良好。陽水と澤田さんがよく見える。コーラスのお二人の貢献度は大きい。「水瓶座の夜」という珍しい選曲もコーラスがあってこそかもしれない。いままで知らない楽しさがある。陽水も楽しそうに見える。
それに舞台装置。多分後ろの壁面に何か仕掛けがあるのだろう。それが様々に変わるといういつもの照明マジック。今回は写真のコラージュあり和風の布ありと驚かされる。
宇都宮のみなさんはいつも熱心だ。アンコール2曲のあとの「少年時代」でもそのまま立っている人たちのシルエットが素敵な情景だった。終わって1階はまたほとんど立って拍手。さようならのご挨拶の間も席を去らない。実はバスが気になっていたわたしは出ようとして、この雰囲気はもしかしてダブルアンコールか?と足を止めた。抜け出て失敗したことがあったからだが、みなさん心を残しながらやっと出口に向かう。
「チエちゃん」
この曲を聴くと“チエちゃんはあの世へ行ったんですよね”という意味のコメントを下さった方を思い出す。わたしが陽水を毎日1曲聴いて書くという無謀で無意味な行いをしていたころ。音楽のレビューなど出来もしないからある日は日記、ある日は単に詞の引用・・・的ないい加減なもの。
その方は「目指せ!クラプトン全曲レビュー」というブログで本物のレビューをされていて、多分いまも続いているはず。ときどき訪問して無事を確かめたりする。ネットの世界って途切れるともうたどりようがないという不安がある。
それまでわたしは”チエちゃんはハワイに行っちゃったのね”ぐらいに思っていた。歌詞の解釈に正解はないかもしれないが、腑に落ちるってことはある。あ、そうなんだ、向こうっていわゆる彼岸なんだと、そのとき腑に落ちたのだった。
次は4月29日(火祝)アクトシティ浜松(静岡県)。開演は午後5時30分。
01.Love (John Lennon) 1970
02.感謝知らずの女 「断絶」1972
03.水瓶座の夜 「UNDER THE SUN」1993
04.あかずの踏切り 「氷の世界」1973
05.はじまり ↓
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう 同 B面
12.待ちぼうけ ↓
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル 「LION &PELICAN」1982
18.ジェニー My love 「スニーカー ダンサー」1979
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」1982
20.クレイジーラブ 「EVERY NIGHT」1980
21.長い坂の絵のフレーム 「九段」1998
アンコール
22.Happy Birthday 「二色の独楽」1974
23.夢の中へ 「夢の中へ」1973(single)
24少年時代 「ハンサムボーイ」1990
25眠りにさそわれ 「二色の独楽」1974
Piano & keyboards:小島良喜 Chorus & Synthsizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
Bass:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:今堀恒雄 Guitar:長田進
井上陽水 氷の世界ツアー2014
和歌山県民文化会館 和歌山県和歌山市
2014年4月19日(金) 17:30開演 晴れときどき曇り
ビバ和歌山!の巻
南海電車に初めて乗った。和歌山県に入ると海が見えたらしい(気ずかずに眠っていた)。高架になっていない駅がレトロでよい。全駅で使われている時計もよい。数字は3、6、9、12で文字と周りが「氷の世界」Tシャツのネイビーの色。写真をとったが実物が欲しいので使わなくなったら一つわたしにください(笑い)。そんなことはどうでもいい。
桜が終わって急に勢いを増した青葉、の話はまったくなくて、ご当地話はえーと紀の川でした。お気に入りの「曽根崎心中」の何がいいかという説明とともに「紀の川」は堂々、シンプルだったか。
家に帰って笑った話。陽水が「ミシシッピ」を辞書で引いてみてというので風呂の湯を溜めながら調べた。
[Mississippi] 笑うよね?冗談でしょ?みたいな。一応メモしてからお風呂にはいり思いついて壁に書いてみたら書ける!わたしの場合一度で覚えることは絶対ないので理由を究明。答えはリズム。「ケンケンパ ケンケンパ ケンケンパ」です。
「氷の世界」が終わると椅子が用意されて弾き語りの部。
「昔はこんなふうに座って二人だけで、こちらに(と右側を指して)ギターの安田がいて。今日は彼がいるのでその頃の音を、そんな言い方はおこがましいですが、お聞きになれます」「おこがましい」と言ったかどうか定かでないがそんなふうな意味合いのこと。陽水は(みなさんにとって大したことではないが)的な言い方をよくする。謙虚なのか。常に相手の目線で考えるからか。
弾き語りでの伴奏はもっぱら安田さんのアコースティックサウンド。
「白い一日」
どんなに聴きたかったことか!好きな曲。小椋佳さんの詩も好き。よく知られているエピソードで本来は「おちこめれば」を陽水が聞き間違えて?「もちこめれば」になったという。若いから積極的とか。「おちこめれば」のほうが詩的と思うけど。いずれにせよ「いいのだけれど」と行動には出ない。
白い陶磁器は何年か前から北欧ブームもあってか人気が高い。その当時はどうだったのか。歌詞で想像すると上質なもの。想うだけで触れられない少女?
偶然この詩にも踏切が出てくる。やはり渡らない。踏み出さない。
大切そうにうたう。いま聴くといっそう滋味豊か。ギターの音もふくよかで。
「自己嫌悪」
ハモニカを装着して始まる。歌詞の変更も抵抗なく聴ける。きれいな入り方だ。
いまあらためて詩を読み返した。なんと悲しい詩だろう。どんな気持ちが書かせたのだろう。
4番は自身のことだろうか?
いまの陽水が何気なくうたうこの曲を次にはもっと心して聴きたい。
和歌山も満員。アンコール「夢の中へ」のイントロで一階はみんな立つ。そして最後まで立って聴いた。「眠りにさそわれ」も。「Happy Birthday」はなかったけれど、アンコール用のシャツが和歌山でお初です。お似合いでした♪
セットリストは、一応ずっと下に載せておく。
次は約一週間後。関東に戻って黄金週間も陽水ライブ!
4月27日(日)宇都宮市文化会館(栃木県)。開演は午後5時30分。
4月29日(火祝)アクトシティ浜松(静岡県)。開演は午後5時30分。
井上陽水オフィシャルサイト
01.Love (John Lennon) 1970
02.感謝知らずの女 「断絶」1972
03.水瓶座の夜 「UNDER THE SUN」1993
04.あかずの踏切り 「氷の世界」1973
05.はじまり ↓
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう 同 B面
12.待ちぼうけ ↓
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル 「LION &PELICAN」1982
18.ジェニー My love 「スニーカー ダンサー」1979
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」1982
20.クレイジーラブ 「EVERY NIGHT」1980
21.長い坂の絵のフレーム 「九段」1998
アンコール
22.夢の中へ 「夢の中へ」1973(single)
23.少年時代 「ハンサムボーイ」1990
24.眠りにさそわれ 「二色の独楽」1974
Piano & keyboards:小島良喜 Chorus & Synthsizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
Bass:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:安田裕美 Guitar:長田進
井上陽水 氷の世界ツアー2014
フェスティバルホール 大阪府大阪市
2014年4月18日(金) 19:00開演 曇り またはスモッグ
書いた文章が消えてしまったのでまた明日。
業務連絡。
「氷の世界ツアーTシャツ」わたしのPCではネイビーが明るい青に見えるが、実物は黒に近い。青みを帯びたダークグレイ。明日からそのネイビー、サイズはWLを着てTシャツ売り場の脇にたっていますので参考にして下さい(嘘!)
*前エントリーにコメントをいただきました。早く行ったほうがいいみたいです。
(4月19日追記)
Tシャツの色ですが、朝の光で見るとやはりネイビーです。暗めの紺。
昨夜はライブでうきうきしてたせいかあほな嘘を書いてる。誰か笑ってくれるといいのですが。
(2014年4月20日追記)
記憶をたどって消えた部分を。
今年の2月10日のBS朝日の「ザ・インタビュー」で、”ツアーをやるつもりはなかった”みたいの陽水の発言を聞いた。だから、ツアーのあるのは嬉しいが、あまり気が入ってないのかなと、期待薄な気分だったのだ。氷の世界ツアーとうたってもどのくらいなのかわからなかったし。
ところが蓋をあけてみると大違い。ファン騒然!どころか音楽界を含む日本中の衆目を集める(推測)ステージである。
まず、アルバム『氷の世界』の曲目を順番どおりに、アレンジも極力変えずに演奏するという企画賞モノのコンセプト。世に井上陽水のレコードで『氷の世界』だけは買ったという人は沢山いて、だから百何十万枚も売れたのだろうけど、その人たちが今回のツアーのニュースには耳目をそばだてているわけですよね。
言えば簡単だがこんなコンサートを実現するにはかなりの準備と神経が必要だったことだろう。練習もさぞかしだろう。初日から完成してるとか素晴らしいとかの賞賛も頷けるというものだ。
4月18日の大阪公演では、いっそうパワーアップして見えた。大阪の陽水にはいつも親戚に来たようなリラックスぶりを感じる。ホームグラウンドに集結した熱心な関西ファンの念力か、「もう3回も食べました」と言っていた大阪美味の効き目か、はたまたフェスティバルホーム在住の音楽の女神がとりついたのか。陽水は声量も大きく、つつみこまれて幸せな2時間、クレイジーラブなんか、もう、ね、ふう・・・・。
この日はやっと1階席。2階や3階のほうが音がいいと聞いたがステージに近いのは嬉しい。肉眼で陽水のご尊顔を拝し表情もわかるもの。それに右寄りだったのでコーラスのお二人がよく見える。うたわない時にも踊ったりパントマイム風の動きで曲を表現している。とても楽しい。リードで手拍子もしやすい。
この度の『氷の世界ツアー』で一曲目がジョン・レノンの「Love」って意外な選曲だ。意図の説明がそのうちあるのだろうか。初めて聴いた曲だが次第にいい曲だなと思うようになった。歌詞の中の"love is free"にはちょっと引っかかる。むしろ束縛じゃないの?と俗物のわたしは思う。それとも相手の自由を尊重という意味?そのとき自分の自由はあるのか?なんて。1曲目だからそれ以上考えずに先へ進む。
「あかずの踏切り」
今回初めてライブ聴いた曲。
NHKの番組「井上陽水ドキュメント『氷の世界40年」で中沢新一氏が、待機している状態と解説されたのでそうかなと思うようになったが、歌詞はリアルな風景だ。踏切り、あかなかったもの。電車の通過を待ってて1曲できるんだなって当時は思っていた。ただ、キャッチボールは怒られただろうし、たとえ線路脇のアパートに住んでいても”ごはんのにおい”までは届かない。
リアルにフィクションを混ぜ込むことで風景外の何かを表現する術をもう陽水は知っていたのだろうか。
楽器も多くて歯切れのいい曲。ずっと待っているけど元気だ。これが一曲目。ここから始まったのだ。
「はじまり」
もちろんこの曲も初めて聴いた。
たった4行の詩。
いつのまにか始まっている曲だが、ライブが終わってから耳で鳴っていたりする。
ほんとに華やかで楽しい何かが始まりそう。コーラスが期待を膨らませる。
この日の大阪でスペシャルな方がギターを担当。安田裕美さんが往時の音を聞かせてくださった。
拍手拍手でした。
セットリストは、一応ずっと下に載せておく。
次は明日4月19日(土)和歌山県民文化会館。開演は午後5時30分。
その次は約一週間後。関東に戻って黄金週間も陽水ライブ!
4月27日(日)宇都宮市文化会館(栃木県)。開演は午後5時30分。
4月29日(火祝)アクトシティ浜松(静岡県)。開演は午後5時30分。
井上陽水オフィシャルサイト
01.Love (John Lennon) 1970
02.感謝知らずの女 「断絶」1972
03.水瓶座の夜 「UNDER THE SUN」1993
04.あかずの踏切り 「氷の世界」1973
05.はじまり ↓
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう 同 B面
12.待ちぼうけ ↓
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル 「LION &PELICAN」1982
18.ジェニー My love 「スニーカー ダンサー」1979
19.愛されてばかりいると 「LION &PELICAN」1982
20.クレイジーラブ 「EVERY NIGHT」1980
21.長い坂の絵のフレーム 「九段」1998
アンコール
22.Happy Birthday 「二色の独楽」1974
23.夢の中へ 「夢の中へ」1973(single)
24.少年時代 「ハンサムボーイ」1990
25.眠りにさそわれ 「二色の独楽」1974
Piano & keyboards:小島良喜 Chorus & Synthsizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
Bass:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:安田裕美 Guitar:長田進