井上陽水 氷の世界ツアー2014
米子コンベンションセンター多目的ホール 鳥取県米子市
2014年11月2日(日) 17:30開演 晴れのち曇りときどき小雨
10月13日(台風で延期)の振替公演
11年ぶり!
なのに10月13日の公演が台風で延期となり、今日こうして皆様の前でうたえるのが嬉しいと何度も何度も言う陽水でした。
広い会場でアンコール4曲立ったまま聴き、鳴り止まない拍手。
予報は寒くなるということだった。でも外へ出ても熱が冷めない。
01.ジェラシー
02.感謝知らずの女
03.Make-up Shadow
04.あかずの踏み切リ
05.はじまり
06.帰れない二人
07.チエちゃん
08.氷の世界
09.白い一日
10.自己嫌悪
11.心もよう
12.待ちぼうけ
13.桜三月散歩道
14.Fun
15.小春おばさん
16.おやすみ
17.リバーサイドホテル
18.ジェニー My love
19.愛されてばかりいると
20.とまどうペリカン
21.海へ来なさい
アンコール
22.アジアの純真
23.夢の中へ
24.少年時代
25.いっそセレナーデ
Piano & keyboards :小島良喜 Base:美久月千春 Drums:野崎真助 Guitar:長田進 Chorus & Synthesizer:澤田かおり Chorus & Percussion:Lyn
(11月3日追記)
「昨日米子に来て、タクシーの運転手さんに明日の天気はどうかと訊いたら、雨マークでしたよということで、また大雨になるかと思いました。でもこんなに晴れて、コンサートができてよかったです」(正確ではないです。以下同様)
挨拶でこんなふうに述べ、やはり天気が気になるようだった。
天候による延期は陽水コンサート史上多分初めてなのかもしれない。その10月13日はここへ来ていて台風の様子にしばらく逡巡していた。高齢の方も来場される(笑い)だろうしとも。発表が遅かったかもしれないがそんなわけです。というふうな丁寧な説明もあって拍手!
『氷の世界』の「桜三月散歩道」のあとで椅子から立ち上がるが、「いま立つときこんなに大勢の人がいるのが見えて驚いた」と言ったように、このホールは1階だけなのにほぼ2000人入るらしい。前半分ぐらいはフラットで後ろ半分は傾斜があり、最も高い部分から横にバルコニーが続くという構造。多分目の前のフラットな部分しか見えていなかったのだろう。
後ろの暗い部分の席からは、前にライトがあたってそこも舞台続きのように、陽水と観客のやりとりが見えるのが興味深かった。
観客とのその近さのせいか、昭和23年生まれから始まって子供の頃の思い出など親しげな話が続く。無口で怒らない父上とおしゃべりではないが重量感のある母上だったそうです。その父上が一度だけ"キレタ"話に大笑い。いちばん笑ってるのがご本人なのもご愛嬌。
開幕はバンドの長いイントロダクションの途中で陽水が登場。「ジェラシー」。2曲目はすぐ手拍子が始まり、3曲も拍手で迎えられる。3曲終わって、上に書いたご挨拶になるのだった。
『氷の世界』13曲の部は説明や思い出などがはさまりながら続く。日本では珍しかったコンセプト・アルバムを作ろうとしたとのこと。アルバムといっても当時はLPで、そのほかにシングル盤のSPがあって・・・に多分コーラスのお二人から訂正の声。そうそう、SPというのはLPの前ので、ドーナツ盤といわれたシングルはEPだったんですね。お若いお二人、よくご存じで(笑い)
コンセプト・アルバム、トータルとして印象、美意識、主張などなどが一貫していること?というふうな説明だったか。
面白い話はいっぱいだが曲ごとの説明などは書ききれないので省略する。みなさんほんとによく笑っていた。沈黙のときでも(笑い)
ヨルタモリで米子から近い境港の香箱蟹の話があったが、どうもその解禁が11月6日らしい。ギリギリ、2日に来た僕が不幸・・・いや、そんな食べに来たわけではないデス!と強調してましたっけ。
最近わたしは自分が『氷の世界』の「氷の世界」を聴きに来ているように思う。今更なんだけど、すこうしわかるかな?という感じ。
米子の「氷の世界」よかったです。それから「心もよう」もね。
「とまどうペリカン」も健在で安心。いつメニューから消えるかとハラハラしているので。
このホールでほとんど全員アンコールを立ったまま聴く。心に残る情景だった。
COMMENT
No Title
見に行った私でさえそうだったのか!って
感心しきり、お忙しいのにちゃんと書かれてますね。
曲の“氷の世界”この曲に感想とか書いたことがないような気がします、在るだけでいい曲、タイトルとは裏腹に太陽のような存在。
此のアルバムの中心であることは間違いないですね。
氷の世界
あーあ、次に書こうと思ってることを書かれてしまいました。
コメントの最後の3行わたしもそう思います。
この曲がなければこのアルバムは成り立たないと、ようやくわかって来たところです。