続き-多治見のこと
わたしも初めての町多治見。名古屋から30分あまりのところだけど愛知ではなく岐阜。美濃焼の町です。オリベストリートなどと焼きものの名前がついた通りがあるらしいけれど暑いので敬遠して「セラミックパ-クMINO」へ。(磯崎新設計)
入口のトンネルの天井に瀬戸物のかけらが貼ってある。抜けると3階が入口で、ということは谷から山にかけて建物があるのか?全容はよくわからないが元の景色の邪魔になっていないだろうことはわかる。
ほとんどの壁面はグレイっぽい茶色のタイル。浅いプールのような水が段になって、時に滝になり流れている。覗くと底に平らな四角の石が敷かれているが、その色がさまざまに組み合わされて水にきらめく。先日何かの番組で、日本人の特色は繊細さと誰かが言っていたが、こういうことかもしれない。
開催中の展覧会もついでに見たがほとんど観覧者はいない。こんな立派な施設、大丈夫だろうかと余計な心配をする。土日祝日はバスもあるそうだから、こんどまた休日に来よう。帰りのタクシーの運転手さんが、秋に来なさいと勧めてくれたし。
翌日19日は安藤雅信氏の「ぎゃるり百草」へ。ここもタクシーでしか行けない山の中だ。セラミックパークと逆なのは、こちらは古い日本家屋ということ。移築して、周りは地形と多分元来の樹木を生かした庭になっている。開店を待たせてもらう間、山道のようなお庭を上ったり下ったりお水をいただいたり、貴重な時間を持った。静かだった。
土間から靴を脱いで上がる古い家の中には”まっ白な陶磁器”が並んでいた。シンプルだがどこか表情がある。この方の作品にはファンが多いらしい。
この空間で1時間あまり過ごして、名古屋経由で四日市へ向かう。こんなおまけの時間があるとライブはいっそう引きたつ。期待大!
いいですね、多治見。修道院も紅葉で有名なお寺も、そして全国からやきもの好きが集まる窯が沢山ある町。また行きたい。暑くても平気です!
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