井上陽水コンサート2016秋「UNITED COVER 2」
高知県民文化ホール (高知県高知市)
2016年10月19日(水) 18:30 晴れときに曇り
ミスコンテスト
カナリア
Make-up Shadow
娘がねじれる時
映画に行こう
御免
リンゴ 以下4曲「UNITED COVER 2」
女神 オリジナル ブラタモリ(NHK)オープニングテーマ
瞬き オリジナル ブラタモリ(NHK)エンディングテーマ
あの素晴しい愛をもう一度
休憩15分
Knockin' On Heaven's Door (Bob Dylan) ギター3人で
Just Fit 同上
とまどうペリカン
嘘つきダイヤモンド
バレリーナ
My House
氷の世界
海へ来なさい
アンコール
渚にまつわるエトセトラ
夢の中へ
夏の終りのハーモニー
21曲
ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun
挨拶の後だったか、「昨日岡山でコンサートだったので、今日は何十年かぶりで「どさん線」に乗ってきました」(引用は不正確です。60年ぶり、かも) と、駅名をいくつもあげて,今日は土佐っ子ぶり。「後免」って結構遠いんですね、とも。高知市内の路面電車の行く先に「ごめん」とあるから、わたしは市内かと思ってました。
別のとき、父上がコートを着て金毘羅で写した写真があって、琴平で、「ここで降りたんだなと思ったり」と。車窓を見て旅をしている感じに共感を覚えたりする。
「御免」という曲はそんな駅名にインスパイアされて作ったいうが、それであんな内容になるんですね。駅名の謂れとかではなく(^。^)面白いです。久しぶりに聴いた。
「どさん線」?ちょっと「ドテックス」を連想してひとりクスクスだったが、謎は夜になって解けた。終演後ひろめ市場で同じテーブルになった若い人たちが、土佐と讃岐ですよと説明してくれた。バスで来て正解ですよ、揺れるから。時間も変わらないし。と言っていたが、陽水のいう駅名にうなづけないのが残念だったかな。
UC2の部が「リンゴ」から始まっておや?「御免」が増えたから? 広島が優勝して拓郎さんも喜んでいるだろうと。(この2回優勝騒ぎがあるシステムを実はわたしはわかっていない)
休憩後のギタートリオの一曲目は今夜も Bob Dylan。原詩の朗読付き!一節づつ読んで訳してくれたんです。このことは昨晩岡山の部のコメントに書いてしまったので再録すると。
“一節毎に訳してくれました。キッチリ整った形ではなくて、話しことばで。
ステキだったし、理解できてありがたかった。 おそらくこの曲をより理解して聴いて欲しいという気持ちからでしょうか。"
いやあ、ほんとにステキでしたよ。他の詩も聞きたいです。
高知のみなさんは明るい。
「娘がねじれる時」の陽水が鳴らす指に合わせて手拍子。これはまた新しい趣向というか楽しんで聴いた。
陽水が繰り出すいろんなMCにも大きな笑い声。そういえば帰りに「はなし面白いね〜」って聞こえましたっけ。
「Just Fit」のあとで、「この曲は初めから好きでよく演奏するが、次のもいつも唄っても大丈夫なように思う」と聞いて昨日と同じ「リバーサイドホテル」ねと思ったが。嬉しい驚き!最後列のキワで聴く「とまどうペリカン」格別でした。
陽水は時間が経つにつれてどんどん声が大丈夫になってくるようだ。「嘘つき…」から「バレリーナ」へ、また自らのギターで始まる「My House」へ。動も静も自由自在。もうね、何も考えずその中に浸るのみ。
今日は「運動のために…」とかではなく、「お元気なみなさんですから、どうぞご自由に」みたいな言い方だったかな?アンコール一曲目で一斉に立ち上がる。「渚に……」では唄う人も多いみたい。「夢の中へ」で弾けて最後の曲。前列から次第に座って静かに聴く。
昨夜の岡山では最後まで二階でも立っていたのに、こういう違いって何だろう。どちらも自然で一体感を感じる。
(蛇足です)
高知へは午前中に着いた。曇りだが結構暑い。訪ねた建物で親切に案内してくれた紳士が「見学にわざわざ?」「もう一件見て、えーと夜は井上陽水の…」「え?今日?!」
いつも思うけど地元の人って意外に公演を知らない。「昔オレンジホールで聴きましたよ。えーと のうこの〜」「能古島の片想いですか?」「その歌が好きで〜」「いいですよね。わたしも好きです」
ひろめ市場で鰹を食べて行って下さいね、とお店を教えてくれたのでした。能古島効果!
コンサート終わって帰り道ひろめ市場へ。おすすめの「やいろ亭」は鰹終わっちゃったんですと、ガッカリ。ところが同席の40歳前の四人組がどこかから調達して食べてってという。おいしかったです。ありがとうございました。
白パネルの写真なんか見せたら、ひとりはタイムリーですねとBob Dylanに反応。授賞式に出席はしないだろう派。ひとりは「夏の終わりの…」に着目して、あ、アンコールの最後だ‼︎ ーーーそのあと、玉置浩二ってすごいですよね!
え、そっちだったのか(^。^)
10月21日追記
いらぬ蛇足なんか書いて陽水の締めの言葉を忘れていた。
メンバーみんな並んで さようなら の最後に
「高知に栄光あれ!」
COMMENT
No Title
今回大好きな「カナリア」「My House」が聴けてうれしかったのですが「カナリア」はロックぽいのじゃなく、しっとり歌うほうが好きです。「My House」はちょっとアレンジして歌っていましたが違和感が。高い音が出ないわけでもないと思うのですが。
あと何年コンサートをやってくれるのだろう。P・マッカートニーなんか、陽水より年上で世界ツアーやるんだから、国内のコンサートならまだまだやれるだろうなーと思いながらもふと考えてしまいます。
私は30~40代の頃の陽水が最高だったと思っています。
猫大好きさま
オレンジホールにおられたのでしょうか?
お詳しいですね。わたしはアレンジの違いとかよくわからなくてお恥ずかしいです。
「カナリア」は「ガイドのいない夜」バージョンだそうですね。今回、いい、という方が多いですがまあ好き好きでしょうか。わたしは最初に聴いたとき、いい!と思いました。それも少し変わってきている感じです。
マッカートニーもディランもクラプトンも70歳過ぎていて、昨年日本公演がありましたね。
世界ツアーに比べれば国内ツアーなんてお散歩みたいなもの(笑)
まだまだ続けてほしいものです。
いつが最高かは難しいモンダイです。
表現力、深みなどでは常にいまが一番だとわたしには思われますが、たまたま92年の武道館公演のビデオを観て感嘆しました。劣化したVHSでしたけれど。陽水40代ですね。
記念碑的なライブはDVDかBlu-rayで再発売して欲しいと願っています。
88年のサントリーホールも多分VHSだけなんですよね。
さき とまどうみかん VS サウスポー
これは『ラインダンス』を私が読むべきですね。
ここからは とまどうみかん さんも参加してくださいね。
歌詞の「望むかたちが決まればつまんない」の「つまんない」という部分などは、ワカンナイという言葉よりも一歩踏み込んでいるなぁと思ったんですよね。「つまんない」は受け手によってはけっこうキツイ表現にもなりうるなぁと。これが、私が突き放し派である理由です。
陽水さんはとてもユーモアを重視する歌手ですよね?『雨ニモマケズ』は、とてもマジメで純粋な文章ですよね。そういう一種のマジメ過ぎるのがしんどかったのかなと思ったんです。
誰かいませんかね? 突き放し派(^^;;
>自分自身も解釈が変わることがあって、ライブ中にふいに歌詞の意味がわかって、泣けることもあります。
とまどうみかんさん、わたしは今のところそういう経験がないんですよ(^^;; どうしましょう。
さきさん、以前、沖縄のコンサート『氷の世界』で『自己嫌悪』という曲を歌ったのを覚えていますか? わたしはこの曲を知りませんでした。レンタルしたCDにもなかったと思います。どうやら削除されたらしいのですが、この曲が入ったアルバムは今でも手に入りますか?
No Title
「ワカンナイ」はね、「こまったな、曲、何作ろうかな」って時に、(中略)これ(雨ニモ負ケズ)をちょっと茶化そうって作ったんですよ。
って、話してますね(笑)
岩手の観客やサウスポーさんには、見抜かれていたんですね。茶化そうと思って作った曲を、賢治の地元で歌うって……やはりリスペクトの気持ちはあるんですよ、きっと。
沢木耕太郎さんに電話して、詩を詳しく聞いてから作った話は有名です。
>「つまんない」は受け手によってはけっこうキツイ表現にもなりうるなぁと。
そう言われればそうですね。私は陽水のこと(言葉)はあんまり信用していません(笑)。インタビューの言葉の一つ一つは私は聞いていなくて、全体から受ける感じとか、陽水の表情とかで、ああ今はこういう事を言いたいんだなあと受けとっています。歌詞も同じで、音も含めて全体から受けるもので理解(?)しています。
「つまんない」ワカンナイに似ている「おん」で探したのかなと勝手に思っていました。
いつだったか梅雨に入った頃に、長崎のライブで
「いい季節になってきました」っていう挨拶があって、
陽水、何言ってんの??ムシムシして嫌な季節が始まったのに」と心の中で突っ込んでいたら、「ライブ前に楽屋の外に出たら風が気持ちよかった」みたいなことを言って、「陽水って、人と違うところからものを見ているから、いい詞を書けるんだなあ」と思ったことがあります。日中のムシムシしたあとの、日が落ちる頃の風が気持ちいいのをその時に初めて知った私です。
話がそれました。
陽水が言いたいことと、自分が受け取っていることは全く違っているかも知れません。つらい時にいつも聴いて頑張ってきた曲が、実は徹夜マージャン明けに適当に作ったなんてことは知りたくないので、陽水関係の本は持っているけど、ほとんど読んでいません。
飛ばし読みです。「ワカンナイ」のことも話していたと思って探しました。
作り手から離れて世に出てしまったら、どう解釈しようと受け手の自由ですから、いろんな人と解釈について話すのは楽しいです。
「自己嫌悪」はアルバム『氷の世界』に入っています。
一時この曲だけ省かれていた時期があったけど、今は復活していると思います。
「ワカンナイ」
サウスポーさん
「ラインダンス」は井上陽水の歌詞集で、「俺の事務所はCAMP」まで入っています。アルバムだと「Lion & Pelican」まで。新潮文庫。絶版ですが。
前書きが色川武大で「前座で一言」後書が沢木耕太郎「わからない」でどちらも面白いです。
沢木さんのエッセイ集というのは「バーボン・ストリート」新潮文庫。わたしはたまたま古本市で買いました。
メガネが壊れたので、ちょっと街へ行ってきます。反論?はのちほど。
とまどうみかんさん
ありがとうございます。素晴らしい記憶力ですね。
詳しくは後ほど。
「町へ行っています」(賢治ふうのつもり)
Re:ワカンナイ
今日の京都は時代祭だったらしく、三条通の歩道は通れないほどの観光客でした。明治から遡るのだそうで、先頭をほんとの馬が引く馬車が行きました。千年?千数百年?そんなに待っていられないので帰宅しましたが。
とまどうみかんさんから重要な証言が。陽水自身が「茶化そうって作った」と言ってるんですね。これは困った!
でも、同時に「陽水のこと(言葉)はあまり信用していません」とも書いておられます。こちらに同意します。「茶化そうと」発言は、またまたあんなこと言っちゃって…と聞き流しましょう(笑)
「つまんない」はキツイ、わたしもそう思います。わからない人はわかれば好きになるかもしれないけれど、つまらない人はその可能性がないですものね。変な例ですが。
でもこれは、「ソウイウモノニワタシハナリタイ」とうたった賢治の“望み"について言っているのでしょうか?
ボブ・ディランの影響について陽水はよく話していますよね。まったく関係のない言葉の羅列を見て、これでいいんだと思ったと。例に挙げたタイトルを忘れましたが。
で、この「望むかたちが決まればつまんない」も、実は内容と関係ない、とまどうみかんさんの言われる『「おん」でさがした』語呂合わせの一行ではないでしょうか。その一行が受け手によっては普遍的な意味を持ってしまっているんですけれど。
「ラインダンス」を久しぶりで開いてみると、写真もあり、所々に年表と陽水の文章もある。どれももネットや色々な書籍に収録されているかもしれませんが。
新刊はないけれどネットで買えるようです。「自己嫌悪」も載っています。
とまどうみかんさんが書いておられるような、作詞時の沢木さんとのやりとりを読まれれば、サウスポーさんも“肯定派"になるかも(うふふ)
高知サントリーホール福岡
飛行機乗り継いで夜に着き「ひろめ市場」
自分と同じ名前のお菓子を売ってるお店に行ったりと
陽水とはあまり関係ないですね。
サントリーホールは以前にもカキコさせていただきました通り陽水の生声・肉声が素晴らしい音響できけた所。
24日福岡コンサート開催時に配偶者が福岡にいますが、
陽水の話題は一つもなく、私は野球も相撲もタイミングが合わない福岡にはあまり興味がないフリしてます。
以上
Re:高知サントリーホール福岡
フリ?(笑)
福岡参加されそうですね(^。^)ホールの裏から能古島も見えます。
関西に居る利点は、四国も博多も列車利用で行けることです(^。^)
サントリーホール公演も記念碑的ですよね?
サントリー ホール公演録画「夜のシミュレーション」の再発売希望にご同意ください。
No Title
両隣とも男性で、右の男性は「海へ来なさい」で、
ぐじゅっと泣いてはりました。左の初老の方は。
休憩時に私に、「知ってる曲1つか2です」と、
苦笑いしてましたが、終わった後、
「初めて聴きにきて、感動しました!」と、
破顔されてました。それに胸がいっぱいに(@_@)
全体的に、トークが受けまくりで、
陽水さんは手応えあったんちゃいますか?
私も楽しかったー。
Re
それはよかったですね。
胸いっぱいのお話しをありがとうございます。
1、2曲しかご存知なくても、退屈どころか感動するって、すごいことじゃないですか!
そういう方がいる限り、陽水はまだまだ続けんとあきませんね。それに、若い方も増えてるようですし。