眠りにはいるときに聴きたい井上陽水の曲
2曲目は「眠りにさそわれ」
『二色の独楽』(1974年)14曲の13曲目
♪想い出ひとつふたつ
♪夢に体が沈む
♪どこからか遠い調べが聞こえる
この曲が好きで、以前歌詞をお借りしてシリーズのように井上陽水サイト誕生の頃の想い出などを書いたことがあります。この曲のリズムにとても助けられました。
♪いつかは海の底
♪流れのない世界に
♪よこたわる心ゆくまで静かに
「おやすみ」の歌詞も合わせて、「永遠の眠り」を意味するのだろうかというご指摘のコメントを頂きました。
陽水は、しばしば「不吉な曲ばかり作ってきた」と冗談をいいますが、このようなフレーズを聞いてわたしはむしろ「ほんとにそろそろゆっくり休みたいよ」と妙に共感しちゃいます。
でも、この詞を書いている陽水は20代前半。人間にとって最大の不条理をもう受け入れていたのでしょうか。
陽水は50年あまり何を歌っているのか、聞く者が聞く何年もの間ずっと何を聞きとっているのか。
軽い気持ちで始めた眠るときの陽水の曲、スタートからこんな難題に出会ってしまいました。手に余るので眠ってしまいます。
おやすみなさい よい夢を♪
COMMENT
海へ来なさい
思っていました。
安らかなる眠り。
よくよく深読みすれば、これは恋歌でも
あるのだろうか。
「海へ来なさい」に発展していく
源流のような
気もしています。
逆に、このころからすでに
物事を、人生を、斜め45度から
俯瞰していたのかも。
タナトス。死への欲望。
渇望するのではなく、もっとゆるやかな
憧憬のような情念。
死の世界へ引き込まれる眩暈のような
感覚は眠りへの誘いに
至極、似ている。
昼間は蒸し暑く、私をすっかり疲れさせる。
今や、遷ろうと、また一人に戻ろうとしている。
愛を唄えないカナリヤは何のために
人生を歩むのだろう。
たおやかな海に漂う感覚を
安らかな永遠の眠りに例える…
その辺、同じAB型ながら、1人では
死にきれなかった
太宰治と、この2曲が一人称で語られる
井上陽水との対比は興味深いかもしれない。
眠るとき聴く井上陽水 マイプレイリスト
コメント欄をあれこれ心配しながら、いつも拝見していました。
今回さき様が「眠るとき聴く井上陽水」というテーマを出されたのを見つけました。
ときめくテーマなのに未だ書き込みがないので、参加させてもらおうと決心しました。
というのは、以前自分で「井上陽水のGood Night」というプレイリストを作って、my WALKMANで聴いていたのを披露したくなったからです。
私の「井上陽水のGood Night」のプレイリストは以下です。
1.眠りにさそわれ(二色の独楽)
2. 太陽の町(二色の独楽)
3. 虹のできる訳(バレリーナ)
4. 夢(バレリーナ)
5. BRIGHT EYES (NO SELECTION)
6. Frozen Eyes (NO SELECTION)
7. 覚めない夢(魔力)
8. 結詞 (ガイドのいない夜)
9. Good Night (The Beatles, White Album)
10. おやすみ(氷の世界)
番外編 (拍手で目が覚めるためWALKMANには入っていません。)
11. 家へおかえり(断絶)
12. 家へおかえり(陽水ライブもどり道)
13. 家へおかえり(You Tube 井上陽水/小室等(p))
14. 終りのテーマ(陽水ライブもどり道)
「太陽の町」に夢は出てきませんが、「眠りにさそわれ」に続いて聴きたい曲です。「虹のできる訳」「夢」は、陽水の優しさを感じる子守歌ですね。「BRIGHT EYES」は、映画Watership Downの主題歌です。Art Garfunkelがオリジナルを歌い、陽水が日本語版を歌っています。美声のArt Garfunkelを超える歌声です。「Frozen Eyes」は、NO SELECTION に収められている「虹のできる訳」の英語版です。「覚めない夢」は、夢の意味は異なりますが、哀しく美しい曲です。「結詞」は、浅き夢で始まる名曲中の名曲ですね。「Good Night」は、Beatlesの宝箱のようなWhite Albumの最後の曲で、陽水もこの曲とアルバムの終わり方に強く惹かれていたのではと推測します。「おやすみ」は、氷の世界の最後の曲です。
番外編 「断絶」「もどり道」に入っている「家へおかえり」は、さよなら、おやすみの曲と感じます。今回偶然、You Tubeで小室等氏がピアノを弾いて、陽水が歌うライブバージョンを見つけました。「星(終りのテーマ)」は、もどり道の最後で歌われています。歌の後に陽水の「おやすみなさい」のひと言が聴けます。
独りよがりの陽水愛になってしまった感がありますが、英語の「Frozen Eyes」あたりで必ず寝れますのでお試しください。
不条理だらけ & リバーサイドホテル
不条理だらけと思いますね。
カンドレ・マンドレからして不条理。
陽水への改名移行後も不条理だらけ。
アルバム「断絶」のレコードにそっと針を落として。
旧センター試験のお題(竹田青嗣著作より)になった「あこがれ」
続いて最近までライブで歌っていた「限りない欲望」「断絶」
そして、何より「傘がない」
もう、ここから後は、人間の不条理を見つめた
目線の歌の数々。
陽水さんのMCのように不吉さも感じる。
「氷の世界」はアルバム全体が不条理。
生前、谷村新司さんもTVで
「人間の不条理を陽水は歌っている」
と仰っていた記憶があります。
もう”陽水さんの歌を聴く”という行為をする時点で不条理、
と思ってます。
さて、犬が西向きゃ尾は東さんに触発されまして(笑)
1個だけですけど、歳をとってから、
これは眠る前に聞くかな〜と思ったのが、曲は有名ですけど、
「リバーサイドホテル」
原曲の簡素なリズムパターンと音程、
陽水さんの気怠そうな歌声。
歌詞を追ってしまうと、
「途中でやめるから、夜の長さを何度も味わえる」
なので、若い人は確かにそれじゃ眠れない人もいるでしょう。
*多分、多くの方は、途中で早々やめないかな、
でも、体力がありますから…….
が、おっさんはもうそんな秘め事は微塵もない、
まさかあったとして、体力的に夜の長さなんか感じずに
寝るので、大丈夫。
最後は、リバーサイド、リバーサイド、リバーサイド……
と繰り替えされ、フェードアウトしていって眠くなりそう。
【補足】
NO SELECTION欲しくなりましたね。
新品は当然か、もう売ってないです。
1991年は、流石にまだ学生時代でしたので、
お金なかったです。
今も貴重さで価値が保たれてて、
ヤフオク、フリマサイト、Amazon(中古品)でも
10,000円超えます……。
自分へのご褒美に買おうか迷ってますね。
「さあ、おぬぎ」
陽水さんも忘れたっぽい歌ですが、
聴いてみたい。
512ページにも及ぶブックレットも見てみたいし……。
あ、1曲、全く不条理を感じない歌を思い出しました。
「白いカーネーション」
これ聴いた時は、かなり別の陽水さんの曲は聴いていて、
えっ、これ、超ストレートで、
小学校の教科書に載せてもいいよね?
とある意味びっくりした覚えがあります。
では。また。
NO SELECTION
陽水漬けになりそうかな?
ではでは。
怠けております
でも「陽水」という箱に「コンサート会場にて好評発売中!」という広告は発見。38,400円だったんですね。じゃあ買ってないや。さあおぬぎ?存在も知らないです。
コンサートとはSparkling Blue Concert。そのパンフレットの表紙裏の広告です。多分横浜アリーナか武道館の会場で入手したのでしょう。遠くのライブには行けない頃でした。
強者が!
お久しぶりです♪
なるほど!それもあったか!
眠るためのプレイリスト?
敵いませぬ^_^
そうそう英語の歌もありましたっけ!
さあ、おぬぎ
カンドレ・マンドレが当然?全く売れず、
そのうち、CBSソニーというレコード会社はおろか、
事務所のホリプロまでも、整理解雇の対象になりそうだった
アンドレ・カンドレこと、"いのうえあきみ"さんに、
初代マネジャーだった川瀬泰雄さんが、
なんとか売り出そう、と、あの松山猛さんと加藤和彦さんに、
2曲、必至にお願いして書いてもらった、と
聞いてます。加藤和彦さんは、あまりに残念な最期でしたが、
好きなアーテイストでした。
A面が「花にさえ、鳥にさえ」B面がこの曲です。
どんな歌詞やら、メロディーやら、編曲やら。
楽しみです。ちなみに
が、結果として。
1970年10月1日に発売された
この2曲も全く売れず、"いのうえあきみ"さんは
CBSソニーから契約解除され、
1971年夏のGFRというバンドの
後楽園コンサートぐらいまでは、
関係者が誰も語らない、空白期間を過ごすことになります。
GFRのHeart Breakerを聴いたことで、傘がない、の
原型が出来たという話は、コアな陽水ファンは
ご存知かもしれませんね。
Am-G-F-E7のコード進行が同じですからね。
「つーめたーい」のサビ以降は、
川瀬泰雄さんもアイデアを出しながら、作ったようです。
*多分、川瀬泰雄さんは、空白期間で
何をしていたか知ってるんだろうけど、
何かあるのかないのかわからないですが、
生きてる間、ずっと言わないんでしょう。
*yosui.jpからは、アンドレ・カンドレ時代の
ディスコグラフィは出てこないのですが、
上のURLを入れれば、アンドレ・カンドレ時代の
3シングルが出てくるんです。公式の裏サイト(笑)。
https://yosui.jp/discography/花にさえ、鳥にさえ/
*URL欄に上記アドレスを入れたら、
アドレスがおかしい、と跳ねられたので
本文中に入れました。
*"とんねるずのみなさんのおかげです"の伝説コント、
ご本人出演の、"井上陽水物語"は、放送当時、
生でTVを見ていて、大爆笑。
今でも覚えていますが、アンドレ・アンドレ時代の
生活ぶりをギャグにしてますね。
月日は流れていきますね......。
今が陽水さんの一番長い、
空白期間になってしまってますが......。
タモさんも連絡とってないような感じですしね。
平井夏美(川原伸司)さんは、SMSぐらいは
してる、と仰ってましたが。
博多あたりで何してるのか......。孫の相手かなあ。
相手して疲れたら、寝てるかも?