今日も井上陽水(忍)

井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。

   

井上陽水コンサート2016 4/8 富山

井上陽水コンサート2016 UNITED COVER2
オーバードホール 富山県富山市
2016年4月8日(金) 18:30開演 曇りのち晴れ

ミスコンテスト
カナリア
Make-up Shadow
娘がねじれる時
覚めない夢
いつのまにか少女は

シルエット・ロマンス   以下5曲「UNITED COVER 2」
リンゴ
女神   オリジナル 新曲
瞬き   オリジナル 新曲
夢であいましょう

休憩15分

ドレミのため息
かんかん照り
ジェニー My love
愛されてばかりいると
バレリーナ
少年時代
氷の世界
勝者としてのペガサス

アンコール

渚にまつわるエトセトラ
夢の中へ
夏の終りのハーモニー

22曲

「ドレミのため息」と「かんかん照り」は昨日の長岡公演同様にギター三人で。

ky & pf:小島良喜 bs:美久月千春 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun


 このツアーの最終日を 富山で迎えられてよかったとのご挨拶。天候も味方して、気持ちのいい夜でした。
 昨年の9月17日に始まったこのツアー。COVER と銘打ったツアーでありながら、陽水ファンにそっぽを向かれることもなく、むしろどこでもいつもに増して感動と喜びで迎えられていたように思います。

 今夜も振り向いて二千人余りの喜びを見ました。三階のバルコニーでも立って手を振る姿があった。

 なぜでしょうか。何がそんなに?
 答えは聴いた方ひとりひとりが知っていると思います。わたしも聴いた者のひとりとして自分の答えを胸の奥にしまってあります。



(4月10日追記)

    富山のコンサートは五年ぶりだそうで、それは当然北陸新幹線前。駅の変わりように目を見張る。初めて富山の陽水コンサートに来たときに陽水が「ちょっと駅に行って調べて富山がどこに位置するかわかった」というふうなことを言っていた。ホールから駅までそれほど簡単に来られたんです。今ではうっかりすると地下で迷子になる(^。^)

    新幹線が来て駅が立派になっても、今日幸い見えた雪のある立山連峰や桜散る松川は変わっていなかった。
    五階までバルコニーが取り囲む立派なオーバードホール、そんなホールにありがちな取り澄まし感がないのは土地柄だろうか。席はA列でチケットを見ただけで緊張したが、その前に「X」のつく列が五列あり、幸運な人たちが並んでいた。四階五階を思えばわたしの席だって申し訳ないような幸運だ。

    「ミスコンテスト」が今夜の開演を告げる。ツアー途中からの今堀さんのギターのイントロダクションが表情豊かで素晴らしい。「カナリア」の鳴き声?は長田さんだ。休憩までの11曲は前日の長岡公演と同じ。

    MCは高級ブランド店で買い物の巻。汚い服装が良しとされたフォークソング全盛の時代、拓郎さんは早くからオシャレだったと「リンゴ」にうまく繋げるし、オチの笑いはピカイチの演目(笑)

    「夢であいましょう」の前では、この番組から生まれた「今月の歌」を何曲か唄って。「遠くへ行きたい」は、♫どこか遠くへ行きた〜い の最後の音程、昨日確認しましたからと。そうそう、長岡のみなさんが拍手で決めたのだった(^。^)

    「女神」「瞬き」はオリジナルの新曲。
 NHKの「ブラタモリ」では一番だけなのでチラリ効果でよく見える(聞こえる)かもということで「夜目遠目笠のうち」が登場する。そこからなぜか 阿波おどり に逸れるというパターンが面白い(≧∇≦)達人の指先だけの阿波おどりの真似はそのうち演目化しそうな勢い。とても上手です。

    陽水の指は正規の業務(たぶんギター弾くこと)の他に実に表情が豊かでいろんな表現をする。「娘がねじれる時」だって阿波おどりだって。「嘘つきダイヤモンド」ではダイヤの指輪をあるがごとく見せたり。それなのに、ギターのストラップのもつれはなかなかほどけない(^。^)

    曲を作る時の話があったのはどこだったか。「楽器、大抵ギターを弾いて、鼻歌というか適当な言葉で唄いながら作る、こんなふうに」と出てくる言葉が信じられないほどシュール!きっとアドリブなのでしょうね、すごく速かった。とにかく脈絡がまったくない言葉の羅列だから覚えられない。
    そういう才能があるんですと冗談ぽく言っていたが、聞いててぞくっとした。このひとは天才なんだと思いました。今更だけど(^。^)
    こんな話をまた聞きたいです。

    「富山がなければこの歌はなかった」と紹介されて一瞬何?と考えた「少年時代」、偉大なご当地ソングなんですね。同名の映画の、列車が走り去るシーンが目の中に広がる。海辺の小屋?の風景も。

    ギター三人組は今日も登場。「たいくつ」に代わって「ドレミのため息」(アルバム『永遠のシュール』1994年) この曲が好きで全部唄えるというファンの方がいて驚いた。詞が覚えにくそうなのに。わたしも挑戦してみよう。
    このコーナーいいですね!続けてほしいです。

 富山のホールに浸みわたった「少年時代」のあと、陽水がパンッと手を打って始まる「氷の世界」。陽水の動きも見ものだ。最近の陽水は身体表現にためらいがない。今夜も陽水の誘いに乗ってXクラスが立つと後ろに波及してみんなノリノリ。次の曲でも座らない人たちもいた。聞き手も表現したいのです。感動を喜びを願いを。

 アンコール最後はこのコンサートのクライマックス。いつだって陽水は一生懸命唄う。でも「夏の終りのハーモニー」はそのMAXを超えているみたいに聞こえるし見える。
 伸びやかな全身から発するのは声だけではない何か。愛とか力とか喜びとか、怒りとか諦めとか悲しみとか。いまそれぞれに大切な何かが届いて、心に溢れる。

 終りを意識したくなくて、また続く気分で書いてきた。でも「最後に、見えないスタッフに拍手を」は書かざるを得ない。
 ステージの大きなバックを建てるのも大変な仕事だろう。深夜や早朝の作業も続いたのだろう。音響、照明……いったい何十人の方たち、ありがとうございました。

井上陽水さま、ミュージシャンのみなさま、濃密で楽しい時間をありがとうございました。
















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  • by かじかじ
  • 2016/04/09(Sat)08:57
  • Edit
さきさん、陽水お疲れさまでした。
陽水コンサートもう終わってしまったのですね。毎年3〜4回聞いていますが始まるまでは長く、終わってしまうとさびしく、せつなく、胸を締め付ける程苦しくなるほど感動して毎回それを繰り返しながらさきさんの書いたコメントも楽しみに見ています。
こんな幸せな時間がまた訪れる日を主人と首を長くして待ちたいと思います。(*^_^*)

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  • by さき
  • 2016/04/11(Mon)13:14
  • Edit
かじかじさま

コメントありがとうございます。
お返事が遅くなってすみません。なかなか更新できなくて。

運動会が終わっても家に帰りたがらないこどものように、日常に戻るのがいやだったのでしょう。道草したりまた遊びに行ったりしてまして。

また面白いお話を聞かせてください。

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  • by あきみ
  • 2016/04/11(Mon)19:59
  • Edit
陽水にも感動したけど、さきさんの〆のブログにも感動してしまいました。

いや~素晴らしい!
富山の情景が、ライブが、陽水が、よみがえってくる?ような文章で。
もうおっしゃるとおりです。

「夏の終りのハーモニー」では、陽水もこみ上げてくるものがあったのでは?そう見えました。うるうるしてました。

阿波踊りは本当に上手かった。
練習してるのかな(笑)
また近いうちに、ぜひ、お願いしたいです。

さきさん、毎回のブログ更新ありがとうございました。

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  • by さき
  • 2016/04/11(Mon)21:54
  • Edit
あきみさま

ありがとうございます!
気持ちを抑えるのが難しくて、とても苦労して書いたので、そう言っていただけるとすっごく嬉しいデス(^。^)

陽水もうるうるしてた?
そうだったんですか〜

阿波踊り練習してる?
鏡の前で?笑・笑

次はどんなでしょうね。
楽しみに待ちたいです。

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  • by ユキ
  • 2016/04/13(Wed)14:17
  • Edit
さきさん
長いツアー、お疲れさまでした。
勝手に一緒に最終日を迎えた気分で、しんみりしてます。
富山。富山?と、私も謎でしたが、
グラタンつながりの我孫子さん!なるほど!
少年時代をとっておいてくれたのですね(๑^^๑)

しかし、私は噂の阿波おどりを見るまで、
必ずライブに行く!と決めました!

また、何か思い出したら、追記プリーズ!
本当に楽しい場をありがとうございます。

No Title

  • by ユキ
  • 2016/04/13(Wed)14:28
  • Edit
グラタン→グラサンの間違いですm(_ _)m

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  • by さき
  • 2016/04/14(Thu)01:58
  • Edit
ユキさま
こんばんは

阿波おどり見たいですか?
そんなことを聞いたら、ほんとに演目化しちゃうかも(^。^)

陽水はグラタン好きかと思いました。
そっちでも面白いです。

ツアー中は、読んでコメントくださる方々のおかげで
わたしは何倍も楽しみました。

PASSを入れておけば、コメントの訂正はできますよ。
グラタンでも面白かったけど(笑)

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  • by サウスポー
  • 2016/04/14(Thu)12:41
  • Edit
さきさん、最終日のコンサート観れて良かったですね。私も行きたかったです。

富山が『少年時代』の舞台だったと知り、そうだったのか・・・と、思っているところです。
私はてっきり東京郊外のあたりを想像して作ったのかと・・・富山県民が羨ましくなりましたね。

『夏に聴きたい曲』という趣旨の番組がたまに放送されたりするのですが、『少年時代』が一位にならないと『ばかな!』と思います。

こればかりは好みの問題ですので、仕方ないとは思いますが、この曲のすばらしさを伝えていきたいなと勝手に思っています。

陽水さんのコンサート、あと何回観れるのだろう。思うと寂しくなりますが、陽水さんには健康でいてほしいと思うのであります。




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  • by さき
  • 2016/04/15(Fri)00:11
  • Edit
サウスポーさま
お久しぶりです。

>一位にならないと「ばかな」と

笑・でも 夏の歌 に必ず入ってて聞けるからいいじゃありませんか(^。^)

サウスポーさんのコメントを読んで、改めて確認したら、映画「少年時代」の原作は藤子不二雄Aさんの漫画で、その原作が別の方の自伝的小説だそうですね。
わたしは藤子不二雄Aさんの自伝的小説だと勘違いしてました。でも富山というのは藤子さんが実際疎開していた土地だとか。ロケも富山でされたようですよ。

富山できく「少年時代」はひときわよかったです。でもアンコールではなかったから、立ってる方はいなかったと思います。

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