井上陽水50周年記念ライブツアー
光陰矢の如し〜少年老い易く学成り難し〜
東京国際フォーラム (東京都) 2日め
2019年5月24(金)18:30開演 晴れ
今夜もこの大きなホールは満員なのか
きっと遠くから来た人もたくさん
帰ってみる夢は何でしょうか
今宵の 傘がない も凄かった!
きみの町に行かなくちゃ〜
そう聞こえました
遠くまで届けと聞こえました
そしてそして
嬉しいアンコール一曲め(^^)
わたしの夢もきっと好いゆめ
あかずの踏切
アジアの純真
Make- up Shadow
5月の別れ
青空、ひとりきり
新しいラプソディー
移動電話
海へ来なさい
心もよう
帰れない二人
(休憩15分)
女神
カンドレ・マンドレ (以下7曲メドレー)
闇夜の国から
ダンスはうまく踊れない
飾りじゃないのよ 涙は
とまどうペリカン
ワインレッドの心
ジェラシー
少年時代
リバーサイドホテル
最後のニュース
夜のバス
氷の世界
アンコール
クレイジー ラブ
夢の中へ
傘がない
ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:稲泉りん cho:佐々木詩織
先日のこと、「井上陽水エモい」と誰かが書いていた。娘に尋ねたら「エモーショナルだよ」「じゃあ、いい意味ね。なあんだ、キモいと似てるから」笑。
今夜の陽水は殊更にエモかったですね。
席は右端でよく見えないのだけれど、ご挨拶の後あたりから弾んでる感じ、声にも力がみなぎっている。
驚愕して呆然として感嘆して喜々として安心して。おやすみなさい。また明日(たぶん)
(5月26日追記)
コンサートにはいろんな色合いがある。また、聴くものの気持ちによる色付けもある。陽水の曲がそうであるように、聴き方は千差万別。よかったねーと友だちに言われても、あまり弾んで答えられないこともある。
この日のコンサートは、陽水の「ときは5月」のことばどおり5月の明るい空の色。晴れわたって樹々はみどりでツツジはあかい。全て世はこともなし。なんていう気になってしまう。
隙間からしか見えない席だけど、わたしも陽水が発する陽のパワーに身を任す。
6曲終わって椅子に座る。
しきりとコール。カッコいい!とか。
MCも快調。九州でご当地ラーメンを食べたかったが、ライブ後のお客さんに会うと困るので店に入れないとか、鹿児島の温泉での遭遇とか、笑。
「ロンドンで録音しました」
「移動電話」
これを聴きに来たと、偶然隣同士になった友だち、新幹線2人組が言う。
ギター 長田進 コーラス 稲泉りん 佐々木詩織
ユーミンの45周年の話から、気弱なぼくはきっと車椅子で〜介護ベッドで歌えずにと 「なつがすぎ かぜあざみ」とささやく。果ては「心でうたい心で聴く」大受けの大爆笑。
「メロディがあったほうがいいな」と1人「居るだけでいい」と1人「朗読もいいじゃん」とわたし。
ギターを置いて
「海へ来なさい」
ギター 今堀恒雄 ピアノ 小島良喜
「こんなに長くやって来れたのは、20代でヒットするアルバムがあったおかげ。そのアルバムの曲、シングルにもなった」
「心もよう」
(たまたま昔のランキングをネットで見た。最初にベスト50にランクインしたのはこの「心もよう」で74年(s49)39位 同年「闇夜の国から」49位)
「最後のニュース」
ドラムス 山木秀夫 ベース 美久月千晴
コーラスも聴きどころ!
アンコールの途中から、そっと抜けて帰る人の姿も。
「クレイジーラブ」イントロで隣とハイタッチ(^^)
「傘がない」を聴いて新幹線組も駅に急ぐ。
「無理して行ってよかった」と列車から喜びの連絡。
※この後はこの日のコンサートには関係ない記事です。
ロバート キャンベル『井上陽水英訳詞集』
リアル本屋さんで買いたくて国際フォーラム公演の前に丸善へ。どのエリアにあるのだろう。店員さんが検索してくれて「英語かと思いましたが、芸術の音楽のところです」
かなり厚くて重い。(国際フォーラム会場でも販売してくれてましたね)
意外に日本語部分が多いので安心した^_^
陽水との対話もところどころにある。日本文学の勉強もスルーせずに読み進み(笑)いよいよ対訳の説明というか補助的な部分、「ジェラシー」で立ち止まってしまった。
だいぶ前だが旅先でのライブのあと、親切な先輩が誘ってくださってファンの方たち数人と食事をする機会があった。若いファンに先輩が昔の資料か何か見せてあげて、気づくとその乙女ちゃんがひっそり泣いていた。
「ジェラシー」よね。だれかが言った。あの歌の世界ねと。
君の過ごしてきた長い年月には僕は立ち入れない。過去の君へのジェラシー。
これから読む方のために詳しく書くことを控えるが、キャンベル先生の解釈は違っていて、そのほうがあとに続く歌詞と辻褄が合う。そしてはるかにドラマチックです。
「ジェラシー」の詞は、陽水のいう「リンゴ売りでもミカン売りでもなんでもいいんです」みたいな作詞法と違ってストーリーがあり、どうでもいいフレーズはない。とは思っていたが、キャンベル先生の指摘する「暮れながら」のくだりには気付かなかった。気付かずにも、そこに寒々しさを聴いていたんですね。
完成度の高い詩なんだなあと今更知る。
「ジェラシー」についての陽水との対話(つまり作者の意図)はあるのかどうか、ここで読むのをやめちゃったのでわからない。
愛する人の過去へのジェラシーという淡いロマンチックさも捨てがたい。
“君の全てを僕のものにすることはできないという真実”の切実さという意味合いではどちらでもよいのかもしれない。
キャンベル先生が書いておられるが、英語に翻訳するために時制とか人称とか数を確定しなければならない。そのためには詞の解釈が必要になる。わたしが“わからないけどそんな気分”と大雑把に聴いていたところも、はっきりさせなければならないのだろう。
決められるのは窮屈だったりする。でもとても興味深いです。ジェラシーの例のように「そうかな?」と思ったりして、それもまた楽しい。
さあ、先を読まなくちゃ(^^)
COMMENT
No Title
最終のひかり名古屋行きに乗り、最終の在来線とタクシーで日付回って帰りました。
良かった〜。傘がない、凄かった。前より、つーめたーいの音程が安定してるし、なにせ声量が凄すぎる。
今日は調子が良かったのか、アンコールは御免じゃなくて、クレイジーラブを原キーで歌って、あの傘がないだからなあ……まだまだ、少年時代を心で聞く、のは先ですね。また気が向いたら、ネタバレになるけど、細かいレポート入れさせてもらいますね。
Re
早速ありがとうございます。
まったく、あっけにとられた今夜でした。
どうか続きをよろしくお願いします(^^)
念ずれば・・・
アンコール1曲目で「聴きたーい」と
願い続けていた、まさかの「クレージーラブ」。
本ツアーの定番曲ではないのに、思いが通じたのか。
その瞬間、涙で前が見えなくなってしまった。
息子はすでに疲れ切って、寝てしまっていたのだけれど、
その寝顔は、お気に入りの「海へ来なさい」と「とまどうペリカン」が聴けて満足気でした。
Re
クレイジーラブのサプライズ、願いが通じたんですよ。
しかし相変わらず涙もろいパパ、笑
My House の坊やですよね^_^
とまどうぺリカン とは、なんと大人な!
やっぱり気が合いそうです(^^)
陽水ファンは続々と更新されている!
クレイジーラブ
東京公演は不参加でしたので,皆様のお声を聴いているのみですが,やはり,アンコールの「クレイジーラブ」が,取り分け眩しいです。
先日,大阪公演で聴きましたが,アンコールで味わうというのも乙なもの^^
そういえば,DVD「UNITED TOUR YOSUI INOUE CONCERT 1999~2001」収録のこの曲は,アンコールのものでしたね。
キーの高い曲ですが,原キーで声を張る感じもいいなぁ…と様々な思いを馳せつつ,残り伺う1公演にわくわくしている今日この頃です。。。
Re:クレイジーラブ
>眩しい
ですか?^_^
そのDVD のは思い出せないけれど、2015年のツアーでもアンコール登場が多かったようです。
昨年のROCK PICNIC の岩国一回だけ、一曲目でびっくりさせられましたが、大阪のとどう違ったか???
わたしは大阪ver.をまた聴きたいかな。
「ストイック」を確認するのを忘れていました。
ごめんなさい。シングルにはなってないんですよね。