井上陽水コンサート2017“Good Luck!”
大館市民文化会館(秋田県大館市)
2017年6月12日(月)18:30開演 晴れ 一時にわか雨
この頃、妙だ
Pi Po Pa
フィクション (3曲メドレー)
青空、ひとりきり
Make-up Shadow
移動電話
映画に行こう
飾りじゃないのよ 涙は
ワインレッドの心
女神
瞬き
休憩 15分
かんかん照り
Just Fit (弾き語り with Imahori & Osada)
コーヒー・ルンバ
背中まで45分
とまどうペリカン
嘘つきダイヤモンド
氷の世界
結詞
アンコール
アジアの純真
夢の中へ
傘がない
22曲
ky & pf:小島良喜 bs:美久月千晴 ds:山木秀夫 gu:今堀恒雄 gu:長田進
cho:Lyn cho:fasun
「はじめましての大館」
「50年近くこういう仕事をしていますが、ここ大館に来たのは初めてです」とご挨拶。お邪魔している身のわたしも、そう聞いてワクワク。
「ほとんどの方が初めてお会いするのでしょうから、本来ならひとりひとりと…」にみなさんと笑う。そして自己紹介、曲を作って東京へ出るまででしょうか。
この大館市民文化会館は黄色っぽいタイル貼り?の建物で、中に入るとホールは広がりと傾斜があり、赤い椅子が座りやすい。
始まってわかったのだが、約1200席とは思えない拍手のヴォリュームだ。「Make-up Shadow」の手拍子、盛り上がる雰囲気にステージが応える様子が嬉しい。
アンコールの最後、ギターを構える陽水、「傘がない」のイントロとわかった時の「おーー!」というどよめきと拍手に、わたしは泣きそうになった。
渾身の「傘がない」は"おおだてのみなさん"へのラブ・ソング。歌い終えて拭いていたのは汗?それとも……。心なしか涙声でさようならの挨拶をする陽水でした。
素晴らしいライブに参加させていただいた事を大館のみなさんに感謝します。
ありがとうございました。
(p6月15日追記)
コメントもいただいて様子はわかるし、もういいかとも思うが少しだけ追記。
「初めてお会いする方々に好意を持たれるように」
「誠心誠意やりますから」
などと陽水らしくない言葉が続くと、客席では拍手しながらも笑う声。初めて初めてっていっても、みなさんはわかっているんですよね、井上陽水という人を。だからこんなに待ち構えて、喜んでいるんですよね。
陽水のほうも、いままでのリストの傾向を変えたりなんかしない。例えばヒット曲のオンパレードととかに。「映画に行こう」と「飾りじゃないのよ 涙は」のジャズバージョンが続いたりと、むしろ都会的な選曲。大館会場に来ているファンのみなさんの聴く耳を信頼しているから。そしてそれは正しかったのだと最後に証明された、みなさんの歓声で。いままで作り上げて来た最高の演奏を提供することが、聴衆を信頼してるってことだから。
いま、あの日のコンサートのリストを見ながら、後半も素晴らしかった!と改めて思う。かなり年配の方々まで、身体を揺らし手を叩いている風景を、そっと座って「結詞」に聴き入る静かさを。
最高に美しい「結詞」だった。針一本突いても壊れそうな繊細さ。そっととっておきたいような。
何が記憶にのこるのでしょう。
笑ったこと、泣いたこと。居たかもしれない歌の上手な歯医者さんのこと?
AB型でねずみ年で乙女座で、もう10人も家族が居る!井上陽水が、大館にやって来たこと。楽しかったこと。
わたしは遠くへ帰るけれど、この日のことは忘れません。
6月16日(金)新潟県民会館 (新潟市)18:30開演
6月24日(土)三原市文化センター ポポロ (広島県) 17:30開演
6月25日 (日) 周南市文化会館(山口県) 17:30開演 (最終公演)