井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。
陽水カレンダー 2023年6月の曲は「水無月の夜」
アルバム『招待状のないショー。』(1976) 13曲中の8曲目。レコードではB面の最初の曲。
壮大にも思えるイントロのせいか、か細く聞こえる陽水の声が歌う情緒たっぷりの歌。
♪蛍狩から もどった君は
♪足も洗わず 籐椅子に
歌詞には登場しない「僕」の「君」に注ぐ視線がやさしい。
読んで美しい詩は絵画としても美しい。和風旅館の部屋。蛍の灯り、揺らぐ影。草の香り、川のせせらぎ。君の声、衣擦れの音、ふたりの笑い合う声。
幸せそのものの歌、ですよね。でも“絵に描いたような”と思ってしまうのはなぜでしょうか。
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(23/6/3追加)
わたしはまったく違う絵を見ていたかもしれません。この歌詞の「君」は恋人と決めつけていました。
♪せんたくは君で 見まもるのは僕 (「あどけない君のしぐさ」陽水2センチメンタル)
と吉田拓郎「旅の宿」が頭の中にあったのです。
コメントで君は「妹」という示唆をいただきました。旅ではなく自宅のお盆の頃であると。納得のご意見です。そう思って聞きなおすと情景もストーリーもまったく変わります。
♪ 自転車のうしろには妹が
♪ゆかた着てすましてる かわいいよ (「夏まつり」陽水2センチメンタル)
この「妹」ですよね。この曲と同じようなセピア色の風景。とても自然に聴くことができます。
無駄な深掘りは要らなかったのです。
( くわしくはコメント欄をお読みください。タイガーバームさまありがとうございます!)
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(以下は当初書いたものです)
考えてもわからないのでそれは置いといて。
時期として送り火迎え火が気になっています。蛍火に合わせただけなのでしょうか。
月の和名はそもそも旧暦の月名!
知らなかったです。では例えば旧暦2022年の水無月は今の暦でいつ頃なのか。
旧暦6/1〜6/30 は現歴6/30〜7/28
2022年の好都合の例ですが、この歌の“とき”は7月のお盆の頃、地域によっては蛍狩りもできるということがあり得るのです。
え!ではこの曲は7月の歌。枝葉にこだわって落とし穴に落ちたようです。
「自然に飾られて」井上陽水6月の曲(2)
陽水カレンダー2023年6月(2)「自然に飾られて」作詞/井上陽水 作曲編曲/井上陽水・平井夏美
アルバム『ハンサムボーイ』(1990) 11曲中10曲目
アルバム『BEST BALLADE』(2008) 16曲中9曲目
2023年の今、聴きたいのはむしろこちらの曲。
苦難は終わらないけれど、ひとまず、新しい服を着て自然の中へ。
「これはイギリスなんです」陽水が話してくれました
「イギリスは天候に恵まれないけれど、6月には奇跡のような美しい日があるんです」
それ以来聴くときは、大きなバルコニーと、初めてドレスを着せてもらってパーティーに出かけようと緊張している少女を想像します。
♪大人の服に
♪着がえて Lady
♪ドアから外がステージ
覚えられない詞です。順不同、どのフレーズがどこにきても良いみたいな。でも歌いたくなる。気分が上がる。
6月にこの曲があってよかったです。
♪誘われて Woman
♪そよ風のまま
♪6月の夜へ
♪魅惑につつまれて