井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。
「陽水カレンダー」2023年1月の1曲目は「今年は」
新年おめでとうございます。
「今年は」
1976年のアルバム『招待状のないショー。』13曲中の7曲目。
新年にはこれしかないだろうタイトルです。
『招待状のないショー。」は何回となく聴いているが、実はあまり印象に残っていない曲です。歌詞を一読すると、この主人公は正月にひたすら悩んでいるらしい。きみを抱いて約束するかそれとも立ち去るか、動けないでいる。新年のスタートに聴くのに困ったものです。
♪指切りが出来ない指
♪やさしさを抱けない腕
しかし、陽水が一語一語明瞭に、はやいテンポで歌い出すと印象が変わる。
カッコの中の(それはさみしかろう?!)などが際立って、悩む自分を外から見ている主人公がいます。それなら大丈夫。最後にこう歌っていますしね。
♪今年は君の年
みなさまの「今年」が良き年でありますように!
2023年1月の曲はもう1曲あります。お年玉的な?
「決められたリズム」
2002年の多彩なアルバム「カシス』の11番目、最後の曲
同年シングル「森花処女林」(シングルバージョンらしい)
他には2003年の『GOLDEN BEST SUPER』でも聴くことができます。
(追記) 2002年シングル「飾りじゃないのよ 涙は(ジャズバージョン)」にも収録されています。
映画 「たそがれ清兵衛」のテーマ曲。
最後にぅわ〜と陽水の声が館内に広がるのでした。歌に感動した、泣いたという感想が沢山。わたしも泣いたと思う。
全く関係のない詞と、声とメロディが、武士真田広之が送る生活のリズムと重なるのでした。
陽水は映画を見てから作ったのでしょうか?映画「少年時代」の場合のような面白いエピソードが広まっていないのでわかりません。
清々しい曲。
折り目正しい七五調の詞、風あざみのような造語もなく深読みをしたい表現もないと話題になり難いのでしょうか。
陽水が書くと、フツーがこんなに美しいということを、ファンではない沢山の人に知ってほしいです。
♪大空に歌声 決められたリズム