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今日も井上陽水(忍)

井上陽水ってどんなひと?わからないから知りたくて。今日も明日も明後日も。

   
カテゴリー「その他」の記事一覧

Liveか配信か

(サザンオールスターズの特別ライブ 2020年6月)
 新型コロナウイルスの蔓延で様々な公演が全部中止になり、それが当分続くのだと思い知った2020年6月の中ごろか、サザンオールスターズの「特別ライブ」の噂を聞いた。わたしはそれをどうしたら見られるのかもわからず、3600円という「視聴券」を買おうとは思わなかった。
 6月25日の放送の後、陽水ファンの友だちから「観たよ。凄く良かった!」と連絡。これは!と翌朝のモーニングショーを渡り歩くと大事件扱い。どこも画像をたっぷり流していて、観客のいない横浜アリーナにサザンオールスターズとダンサーや大勢のスタッフたち。これでもかと豪華で華やかにで楽しげだ。
 噂では「視聴券」の購入者はおよそ18万人とか。サザンだからとはいえ、沢山の“先見の明”に尊敬してしまう。
 こんなに大勢の人が券を購入し、出演者やスタッフの方たちに仕事が生まれたことに、そのステージが気付かせてくれたし、希望も持てたのだった。

(TATSURO YAMASHITA SUPER STREAMING 2020年7月30日)
 こうして“配信”に目覚めたわたし、山下達郎ライブを家で見られるのは貴重な機会だと聞いて鑑賞した。2018年の京都拾得でのライブと、氣志團のフェスに客演したもの。視聴券4,500円。
 この配信についてはご本人がどんなふうに届くかまでチェックされたという、音に拘った企画だそうで、それを担当した会社の方のコメントもネットで読んだりした。配信の送り側、ステージとでもいうのか、もあちこちにできているようで、音質もそれぞれ違うのかもしれない。などと少しずつわかってきた。

(三谷幸喜「大地」パルコ劇場 視聴日2020年7月25日)
 そして山下streamingのちょっと前、幸運なことに三谷幸喜の舞台「大地」配信に間に合った。パルコ劇場と同じその日の舞台をその時間に配信で観られるというもの。劇場は一個おきの座席で12,000円。配信3,000円。休憩には出演者インタビューを見せてくれる。
 座席は激戦だろうし、電車で行かないで済む。ありがたかった。

 とある国の強制労働収容所に囚われている演劇人たちが、過酷な状況下で劇を稽古する話。現在を予知したような内容に驚いたが、最も感動したのは彼らの演劇への熱意ではない。終盤なんとか仕上げて“上演”したがみんなあまり嬉しくなさそうだ。どうしたのか?そのわけがわかったとき、ほろっと涙が出た。
 その理由は、観てくれる人が居なかったこと、だった。

(さみしい)
 そういえば、あんなに賑やかに感じられるliveを見せてくれたサザン桑田佳祐はそれでも「さみしい」とコメントしていた。
 サザンより少し前に「宮本浩次バースデイコンサート at 作業場」をfire tv stickで見たのだったが、それもwowowオンデマンドを利用した「配信」だったのだ。全くひとりで自前の練習場で25台の自動カメラに見守られて弾き語りを一時間あまり。
 本人の強い希望で行なったライブらしいが、宮本の感想はやはり「さみしい」だったらしい。

 観る側はどうか。その後観客有りまたは無しのライブ配信を視聴したが、拍手も届かず笑っても聞こえないわけで、なんとももどかしいものだった。もちろん、当然、観られないよりははるかに嬉しい。

(目まぐるしく月日は経ち)
 「配信」はすっかり日常に浸透し、チケット業者の案内の殆どは配信ライブだ。過去のフェスの配信もされたり。スタジオからまたはライブハウスから内容も形も様々だ。競馬の配信もあるとか。一方、大会場の有観客ライブを敢行するアーティストもいる。

 配信という新しい形に良いことは多い。老人も病人も多忙な人も、遠くて行けなくても、リアルタイムで場を感じつつ見られる。ありがたい。
 
 Liveか配信か。受け手のわたしたちはどう願う?
 
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年の初めに(2021)

あ 新しいラプソディー
け 結局 雨が降る
ま 街の子のハーモニー
し 白いカーネーション 
て 天使 in マガジン
お お願いはひとつ
め めぐり逢い  
で デモンストレーション Air Line
と とまどうペリカン
う 海へ来なさい


こ この頃、妙だ
と 都会の雨
し 招待状のないショー
も もしも、明日が晴れなら
よ 夜のバス
ろ ロング インタビュー
し Singing Rocket
く クレイジー ラブ

2021年になりました。
ご挨拶というのがどうも苦手でして、どうしようかと思っていたところ、こんなアイデアを発見し、しめしめと盗用させて頂きました。
真似をする度に、ダブらないように選ぶので難しくなります。一曲はそのまま頂きました。どうしても譲れない曲もありますが。

(もし原作者の方が気づかれたら、お許しくださるようお願いします)


もうおめでとうコメントを前のエントリーにいただいています。みなさまそちらもお読みください。そうなんです、公式サイトのトップ頁の写真が……♫

2021年正月 
きさらさき


井上陽水が動画でメッセージ!

ニュースです^_^
井上陽水公式サイトに陽水のメッセージが掲載されています。

動画で陽水自身が話しています。

お元気なんですね(^.^)
嬉しい♪
ありがとうございます!

井上陽水公式サイト

井上陽水の誕生日に 2020年8月30日

井上陽水さま

お誕生日おめでとうございます。
 お元気でご家族の皆さまとこの日をお迎えのこととお喜び申し上げます。と書きたいですが、新型コロナ禍の下では、そんな当たり前のことが難しい日々ではあります。
 青い闇のささやきに怯えつつ手探りで暮らす2020年、昨年の50周年ツアーが遠い日のことのようにおぼろに思えます。

 8月のいつでしたか、チャンネル変え変え見ていたテレビに、見知った建物が写っていました。長野県上田市にある無言館。戦没画学生の絵を集めた美術館で、郷里が近いので何度か行ったことがあります。特集らしい番組で、絵と共に、飛び立つ前の特攻兵の手紙、戦地と日本の家族との手紙なども紹介されていました。

 話を聞きながらなぜか急に、陽水さまの父上は無事に帰って来られて本当によかった!と思いました。「恐怖の起源」に描かれた帰還した父上の姿(まだ生まれていなかった陽水さまの想像でしょうけれど)や危険な戦地での話が、帰れなかった学生の姿に重なって思えたのです。

 語った話、語られなかった話はさぞかしあれど、父上は帰って来られて、井上陽水は生まれる。好む好まないにかかわらず天より贈られた才を持って。
 浮世に住む我々の前に現れて50年。あなたに心を掴まれた者共にとっては、なんとありがたい運命の成り行きでしょう。

 お祝いの文のつもりが妙なもの想いになってしまいました。
 どうかお元気で過ごされますよう。
 そのうちお会いできる日が来ますように。

 きさら先
 
 



井上陽水「夢」

『GOETHE』のコメント
雑誌『GOETHE』2020年8月号の操上和美特集に寄せている陽水のコメントは手書きで嬉しい。カクカクした文字に存在が感じられるから。操上さんの印象は“シャープで硬派”と、紙のサイズはわからないけど横書き20行以上。ひとつの“作品”だと思った。
 発行後数週以内の雑誌は借りられない。この特集はかなりのボリュームで、滞在30分以内とお願いされている現在の図書館では読みきれない。とりあえず「愛用品」のページに惹かれて眺めた。クロムハーツというとアクセサリーを想像するが、載ってる写真は文房具やバッグ、椅子まであって興味深い。どれもこれも硬派でシャープでした。

   黒田恭一「水のように音楽を」
 ついでに目についた本を借りた。クラシック音楽の評論家として有名な黒田恭一氏は井上陽水ファンでもあって、つい先日も熱心なファンの方が紹介していたネットを辿って陽水との長い会話の記録を読んだばかり。ひょっとしてとパラパラ見ると「夢」というタイトルで陽水について書いておられる。目次にはバーンスタインとかモーツァルトとかカルメンとかの文字が並んでいる。

 16枚の井上陽水全集『no selection 』(1991年12月発行)の封を切ってあれこれ聴いた夜のことが書かれている。『断絶』から『ハンサムボーイ』まで初めて聴いた時を振り返りつつ、こんなふうに書かれている。少し長いけれどいわばわたし自身のためのことばとして引用させていただく。
 「昨日の自分を恥じないでいられるのは、昨日を不正直に生きたからである。昨日の自分に責任を取ろうとしないのは昨日の自分を振り返る勇気がないからである。井上陽水は不正直でも臆病でもない。(中略)井上陽水は刻々と変貌をとげつつ、しかしいつでも井上陽水であり続けた。井上陽水の歌に心をうばわれたききてが、いつまでも井上陽水をききつづけるのは、たぶん、そのためである。」

 ひとつ聴くとその歌が次の歌をよぶ。そんな聞き方をされて夜も更け、そろそろ終わりにしなければという段取りで「夢」が登場する。最後に聴こうと決めていた最も好きな歌なのだそうです。 「『バレリーナ』というアルバムの最後」まで読んで、あ、あったよね、最後だったっけと思う。♪ゆめにみてまでゆめ〜という最初のフレーズがやっと出て来る。

   「夢」は徹底したラヴ・ソングである
 歌とはつまりラヴ・ソングであるといえるほど数ある色恋の歌の中で
「おもいのたけをまっすぐ吐露しえたとき、ラヴ・ソングはラヴ・ソングをこえたところで、なにかを語りはじめる。『夢』には、それがある」・・・
 正直いってよくわからない。「結局男女間の歌が多いんですよね」と陽水も自曲について言っているが、その中でも「夢」は特別なのだろうか。尊敬する音楽の聞き手である黒田氏がそうまでいわれるならと、『ReMASTER』の紙ジャケ版(2001年)で「夢」を聴いた。今も聴いているのだけれど、硬い文字で感想なんか書く気がしない。わたしのように忘れていた方は聴いてください。

  ♪あなたに贈る言葉は I Love you
  ♪そのまま言えば言葉は I Love you
 
 

 

 

 

 
 

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