「陽水カレンダー」2022年12月は「お願いはひとつ」
小室等、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげる名義のアルバム『クリスマス』の中の「メリー・クリスマス」も候補としてありますが、わたしの好きなこちらの曲を。
1982年のアルバム『LION & PELICAN』10曲のうち8番目の曲です。
随分遅れた転校生のわたしが初めて買った陽水のLPでしたが、その時はおそらくこの曲をそんなに意識していなかったと思います。
何年も経った冬のライブで聴いてわぁ!と思ったんです。鐘が聞こえるイントロと張りのある低めの声の歌い出しが素敵です。いままた紙ジャケの『ReMASTER』で帯を外して聴いてみると、やっぱりいいです。(故障中の耳の中でカエルが合唱していても)
好きだからというだけではあんまりなので、歌詞をちゃんと読んでみました。一番の歌詞が特に好きです。
♪冬が街の中へ降りてきた
・・・・
♪風は強く強く叫びながら吹いてくる
都会の冬です。ビル風は時に暴力的に吹く
2番
♪お願いはひとつ
タイトルのことばですね。誰に言ってるのだろう?降りてきた冬でしょうか。主格は他にないのでそうとしましょう。では冬さん、(紛らわしいので ふゆ とかなで書きます)
ふゆに、輝きや喜びをおくれと頼んでいるんですね。
3番
ふゆは望みを叶えてくれます。クリスマスですね。
鐘が鳴りジキル,ハイドまでが浮かれている。“野外音楽堂の外”とかにちょっと笑って次に進みましょう。ちなみに「リバーサイド ホテル」はこの曲の前、7番目にあります。
4番
イヴには、ふゆはわたしの(ぼくの)胸にもあかりも灯してくれる。優しいです。
しかし!
5番
ふゆはやっぱり寒くて冷たい冬だったのです。わたしは(ぼくは)冷たく閉ざされた場所にいることに気付きます。恋だって届きそうにない。
6番
今のお願いは、こんなブルージーな冬に立ち去ってほしいこと。
♪暖かい春になれば
♪その頃に会いにゆくから
冬にもふゆにも叶えられない。勝手で無理なお願い。冬は溶けてしまってもう会えません。
そして春夏秋と過ぎてまたこんな冬が来る。
そういう歌詞?
いえいえ、お願いの相手は、ここに登場しないけれど、わたし(ぼく)の胸に居る“あなた”かもしれません。
長々とお読みいただきありがとうございます。
お願いがひとつあります。何かひと言コメントにください。
苦情、近況、好きな曲とか。いいね だけでも つまらん だけでも。「元気です」なら大歓迎!
もう雪が降っている地方のみなさま、今夜から冬が来ると予告されている地方のみなさま
♪ナイトガウン何枚も着る
暖かくしておやすみなさい。
よい夢を!
PR